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2018年8月15日放送

どこまで近づく!?日本とミャンマー

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

どこまで近づく!?日本とミャンマー

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8月15日、終戦から73年目の夏。番組では東南アジアのミャンマーで戦争の後始末をしている日本人を追った。その人の名前は井本勝幸さん。ミャンマーで戦死し、今も祖国に戻れない旧日本兵の遺骨を調査している。目標は1人でも多くの旧日本兵の遺骨を日本に帰国させること。しかし、なぜ日本人の井本さんがミャンマーという異国の地で旧日本兵の遺骨を探すことが出来るのか。それを可能にしたのはミャンマーの少数民族との間に築いた深い絆だった。民主化したミャンマーには2011年以降、ビジネスチャンスを狙って世界中からたくさんの企業が進出した。激変するミャンマーで井本さんと少数民族との間に何があったのか。そして、井本さんの遺骨調査はどんな結末を迎えるのか?

  • 遺骨調査する井本さん 遺骨調査する井本さん
  • インレー湖に建つ仏塔 インレー湖に建つ仏塔
  • ダンスをする象 ダンスをする象
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放送内容詳細

ミャンマーは温泉大国!?

仏塔の絶景ポイントが多いミャンマーは日本人観光客からも大人気だった。しかし、一時のブームは去り、観光客数は伸び悩み。そこで日本の旅行会社HISが考えたのがミャンマーを温泉大国として売り出し日本人にアピールすること。ツアー開発のために現地を回るHISの白川さんについて行くと…そこには日本とは全く違う温泉文化が!

ミャンマーの温泉 ミャンマーの温泉

意外と知らないロヒンギャ問題

今、ミャンマーで問題となっているのが少数民族「ロヒンギャ」。ミャンマー軍がロヒンギャの村を攻撃したことをきっかけに70万人ものロヒンギャが隣国バングラデシュへ避難した。番組ではバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプを取材。そこで目にした意外なモノとは?

ロヒンギャ ロヒンギャ

現代版“ビルマの竪琴”…

ミャンマーの山間で旧日本兵の遺骨調査をしている日本人、井本勝幸さんに密着した。井本さんは元僧侶。地元の少数民族の協力を仰ぎ、いまだ日本に帰れない4万5000人の遺骨探しをしている。「現代版ビルマの竪琴」ともいえる井本さん。何が彼を奮い立たせるのか。そこには私たちが想像もつかないストーリーが…

ミャンマーで遺骨調査をする井本さん ミャンマーで遺骨調査をする井本さん

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鎌田靖

鎌田靖の編集後記

その16.  どこまで近づく!?日本とミャンマー

鎌田靖  今週のテーマはミャンマー。ミャンマーといえば国家顧問のアウンサンスーチーさんですが、スーチーさんについては懐かしい思い出があります。10年前NHKの「週刊こどもニュース」という番組を担当していた頃、当時自宅に軟禁状態だったスーチーさんを番組で取り上げました。ノーベル平和賞を受賞したこと、軍部の弾圧にめげず民主化運動を進めていることなどを、模型で説明したのですが(その時模型を作っていたのが、今「未来世紀ジパング」の模型も担当している畏友の植松淳君。)、一緒に出演していた子供たちが、スーチーさんについて「この人凄い!」と目をキラキラさせながら興奮気味に話していたことが印象に残っています。私も素晴らしい指導者だと感じていました。

 そのスーチー政権が今苦戦しています。少数民族ロヒンギャへの迫害は欧米諸国から厳しい批判を受けました。軍部との微妙な関係を保ちながら民主化を進めるという綱渡りの政権運営はこれからも続きそうです。スーチー政権が倒れて軍事政権に戻るのは避けなければならない。同じアジアの一員である日本は欧米とは違った対応をすべきではないのか。10年前からスーチーファンだった私はそんな思いに駆られるのです。

編集後記の後記

 もう一つ、ミャンマーというと、市川崑監督の映画「ビルマの竪琴」を思い出します。番組で紹介したのは、主人公の水島上等兵役が中井貴一さんの1985年版。私が印象に残っているのは主人公を安井昌二さんが演じた1956年版です。といっても公開当時はさすがに私も生まれていません。小学3、4年ごろテレビ放送されたのを見ました。僧侶になってビルマに残る決断をした水島上等兵が仲間と別れるシーンは今も鮮明に覚えています。安井さんは温厚な二枚目でした。その娘は四方晴美さんといって、昭和30年代後半に子役でデビューし、テレビドラマ「チャコちゃんハーイ」などで当時人気を博しました。懐かしい!
 という話をスタッフにしたのですが、誰一人興味を持つものはいませんでした。
 昭和も遠くなりにけり、か。

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最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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