総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2018年8月29日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
氷河と火山の国・アイスランドは、人口わずか35万人という島国。2008年の金融危機、その後の火山の噴火で国家の経済が破たんの危機に...。しかし、そこから"奇跡のV字回復"を遂げた。2016年の経済成長率は7.2%、東京の北区ほどの人口ながら今年、サッカー・ワールドカップに奇跡の初出場。
どん底からの逆転を果たしたアイスランドから、ニッポンの未来へのヒントを学ぶ!
2008年のリーマンショックでアイスランド経済は破たんの危機に直面。「金融立国」を目指す夢は破れた…。しかし、そこからわずか数年でV字回復!いったいどんな政策を国は進めたのか?ニッポンの“失われた20年”とは対照的なスピード再生の秘密とは?
火山の国・アイスランドの復活を支えた一つが「地熱発電」。アイスランドは「地熱発電」と「水力発電」でエネルギーのほぼ100%を賄う“再生エネルギー”先進国なのだ。安くて豊富な電力を使い、ビットコインなど仮想通貨の採掘業を誘致するなど、新たなビジネスが次々と誕生している。ニッポンは地熱の資源量で世界3位という大国なのだが…
アイスランドの漁師の平均年収は1000万円と言われる。なぜ、そんなに高給なのか?
資源を守り、工夫に工夫を重ねて“付加価値の高い漁”を実現したという。ニッポンにも真似できるだろうか?
今回はアイスランドを取り上げました。日本から行くとなると、飛行機で17時間あまり。結構遠いですね。人口はわずか35万人。日本にとってあまり馴染みのない国かもしれませんが、日本の課題を解くヒントをこの国から探っていこうというのが番組の狙いです。
さて、そのアイスランド。9世紀ごろに植民が始まったそうです。スカンジナビア半島で、あのヴァイキングが活躍していた時代です。その後長くノルウェーやデンマークの支配を受けるのですが、実はアイスランド、世界最古の政治集会が開かれた場所としても知られています。全島民が集まって争いごとを話し合う最初の集会が開かれたのが930年。日本は平安時代です。この全島集会のことをアルシングといい、今のアイスランド国会の語源ともなっています。つまりアイスランドは問題を全員で話し合う直接民主主義的な政治風土が古くから根付いている国なのです。
だからか、と思うのです。2008年アイスランドはリーマンショックの影響で国家財政が破綻の危機に見舞われました。政府は非常事態を宣言。多額の不良債権を抱えた大手銀行に公的資金を投入することを国民に諮りました。そして行われた国民投票で二度にわたって政府の案は否決されます。「銀行が儲けようとしてやったことに国民が責任を負う必要はない」というのです。銀行は国有化され銀行幹部は相次いで逮捕されました。
その後アイスランドが奇跡の復活を遂げるのは番組で紹介したとおりです。ヴァイキングの時代にさかのぼる全島集会という伝統が国を救ったともいえるのです。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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