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2018年12月5日放送

揺れる"天国にいちばん近い島"ニューカレドニア

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

揺れる

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南太平洋の島国、フランス領ニューカレドニア。その抜けるような青い海と白い砂浜を一躍有名にしたのは、1984年公開の映画「天国にいちばん近い島」だ。あれから30年余り、日本とニューカレドニアの関係は、さらに深まっている。

  • 映画のロケ地のビーチ 映画のロケ地のビーチ
  • 海まで5秒、水上バンガロー 海まで5秒、水上バンガロー
  • 天使の海老 天使の海老
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放送内容詳細

 

世界中から訪れる観光客のうち、実はオーストラリアに次いで多いのが日本人。さらに今注目を集めているのが、ニューカレドニア産の「天使の海老」だ。このエビの最大の輸出先は、日本なのだ。
この美しい島と日本との関係の始まりは、今から120年以上前にさかのぼる。世界的なニッケル産出国としても知られるニューカレドニアの鉱山労働者として、多くの日本人が移民となって働いていたのだ。しかし、太平洋戦争が勃発すると、家族は離散…。ニューカレドニアには、8000人以上の日系人が住むと言われている。

天使の海老 天使の海老

海まで5秒、水上バンガロー 海まで5秒、水上バンガロー

 

そんなニューカレドニアが今、大きく揺れていた。フランスからの独立を問う住民投票が11月に実施されることになり、独立を求める先住民カナク族と反独立派との間で対立が起きていた。過去には独立派が過激化してフランス憲兵と衝突、死者を出した事件も…。また、太平洋に影響力を拡大する中国の存在も、この独立問題を複雑化させていた。
揺れる太平洋の楽園、ニューカレドニアの知られざる「今」を伝える。

NAVIGATOR

鎌田靖

鎌田靖の編集後記

その30. 揺れるニューカレドニア ~天国に一番近い島~

鎌田靖  今回取り上げたのはフランスからの独立を模索するニューカレドニアの現状です。
 国家あるいは、ある権威からの独立というテーマは昔からとても興味があります。先週のベトナムの回でも触れましたが、民族独立を果たそうとするベトナム戦争に興味を持ったのは中学時代。上の世代の全共闘世代に残念ながら影響されたようです。
 高校時代に愛読した大江健三郎。初期の小説に「芽むしり仔撃ち」という作品があります。感化院の少年たちが四国の山奥の村に疎開してきて閉ざされた空間で自由を謳歌するという内容なのですが、大人から離れて森の中で暮らす少年たちの瑞々しい描写に圧倒されて徹夜したことを思い出します。
 同じくよく読んだ井上ひさしの作品では「吉里吉里人」。政府から虐げられた吉里吉里村の人たちが独立運動を起こすという物語です。それからおよそ30年後、東日本大震災の取材で、この小説のモデルとなった岩手県大槌町の吉里吉里地区に初めて行ったときは本当に感動してしまいました。大学時代の研究テーマは地方自治。ちっとも勉強はしませんでしたが、国家への対峙、国家に対する反逆そして独立。そんな言葉を聞くと妙に興奮してロマンを感じてしまうのです。ホント単純だと思います。
 だからなのでしょうが、ニューカレドニアの独立運動の肩を持ってしまいます。背後にある大国の思惑や島の経済的な側面などを冷静に考えれば、独立せず現状のほうがいいに決まっているのでしょうが。

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