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2014年5月12日放送

世界に貢献・日本のごみリサイクル

沸騰現場の経済学

常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。

世界に貢献・日本のごみリサイクル

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南国リゾートのタヒチ。世界中から観光客が訪れる裏側で、ごみの処理に困り果てていた。そこに現れたのが、プラスチックごみを油化するという一石二鳥の日本の技術。ごみを処理するだけでなく、油も取り出せるのだ。いっぽう、成長著しいインドネシアでは、ごみ山が急増。分別がほとんどされない惨状に、日本人が立ち上がっていた。

  • カナダ・ユーコンの大自然の中のゴミ カナダ・ユーコンの大自然の中のゴミ
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放送内容詳細

日本のすごい技術…「ごみの埋め立て地」が油田に変わる?

カナダ・ユーコンのホワイトホース。北極圏に程近いこの田舎町には、美しいオーロラを目当てに数多くの観光客が訪れる。しかし、そのいっぽうでゴミの問題を抱えていた。小さな町のため大きなゴミ処理施設をつくることができない。そんな町で暮らす住民のひとりがある動画サイトですごい技術を目の当たりにした。それは、ゴミを減らす画期的な技術、日本の技術だった。「大自然がウリのこの村の救世主になる」その技術とは、なんとプラスチックのごみから燃料となる油を生み出すという驚きの技術だった。さっそく日本にコンタクトを取り、その装置を購入。使ってみて驚いた。1年のうち7か月は暖房を使うというこの寒冷地で、燃料になる。「ゴミの埋め立て地が、油田だよ」

ブレストが開発した油化装置 ブレストが開発した油化装置

日本の技術が美しいタヒチを守る…

そのすごい技術を開発したのは、神奈川県平塚にある会社ブレストだ。従業員たった9人という小さな会社が、プラスチックごみを油に変えるすごい装置を作ったのだ。日本ではあまり知られていないこの技術、動画サイトにアップしたところ世界中からアクセスが殺到…いまや動画再生数は360万回に及ぶ。世界中がゴミの問題に困っていたのだ。この日も平塚の会社にはブラジル人のグループが見学に来て、すごい技術に驚いていた。
この油化装置がある美しい島国の悩みも解決しようとしていた。その国とはハネムーンなどで日本でも大人気のタヒチだ。タヒチはそのシンボルである美しい海を守るため、すべてのゴミを船で一か所に運ぶ。その場所へ行ってみると50年前から埋め立てられてきたゴミ処理場だった。このままでは早ければ10年でいっぱいになるという。そんなタヒチが頼るのが、ブレストの油化装置だ。

タヒチの美しい島にも問題が… タヒチの美しい島にも問題が…

経済成長でゴミも増えるインドネシア

経済成長とともに増えるのがごみだ。インドネシアも例外ではない。川沿いに立つ家屋からはごみがそのまま捨てられ、埋まっている。雨の日は、ごみが流れ出てたまり、水が堰き止められ洪水になることもあるという。
そんなインドネシアで、ある日本人が教えたゴミの処理法が根付いているという。生ごみを入れておけば2、3週間でたい肥化できる「魔法のかご」だ。日本人の高倉氏が開発、インドネシアでは「タカクラ」と呼ばれてゴミを減らすのに貢献している。さらに今、日本のある企業がインドネシアのゴミを減らそうと動き出していた。

インドネシアでゴミを食べる牛たち インドネシアでゴミを食べる牛たち

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山口義行(立教大学 経済学部教授)

1951年名古屋市生まれ。1993年より立教大学経済学部助教授、2001年4月より現職。中小企業支援ネットワーク「スモールサン」を主宰し、中小企業支援活動を展開。民間の政策立案組織「政策工房J-WAY」の代表として、政策提言活動も行っている。主な著書に『山口義行の“ホント”の経済』(スモールサン出版)『終わりなき世界金融危機 バブルレス・エコノミーの時代』(岩波書店)『聞かせる技術』(河出書房新社)など。

未来予測

ゴミが成長戦略に!

今、世界がゴミの問題を抱えている。
一方、日本には世界に通用するリサイクル技術を持った中小企業が数多く存在するが、なかなか海外に出られないのが現状だ。そこで、参考になる戦略がある。北九州市の取り組みだ。北九州市は海外の自治体と連携し、そこに地元で活躍する中小企業を送り込んでいる。すでにゴミのリサイクルだけでなく、中国の省エネ事業やベトナムの浄水処理事業などでも成果を上げている。自治体が地元の中小企業を後押しして、海外で利益を得る。その成果が日本を活性化させる。これこそ、日本の成長戦略になると山口は言う。

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