総力取材!世界の沸騰現場から...日本の未来が見える
- NAVIGATOR
- 鎌田靖
2014年12月15日放送
常に変化・進化を続ける世界経済。「未来世紀ジパング」取材団は、変化の起きている“沸騰する現場”に直撃取材!日本ビジネスマンが見たことのない世界の今をレポートする。
そして、スタジオでは遠くに思える世界の現場と日本の繋がり、さらには日本の未来にどう影響があるのかを分かりやすく、かつ専門的に解説。
トレッキングブームで"エベレスト街道"が沸騰しているネパール。しかし、実態は世界最貧国のひとつに数えられ、相次ぐ遭難事故も影を落とす。そんなアジアの山岳国に、エベレストを望むホテルを43年前に建て、地元の少数民族を雇用し、貢献し続ける日本人がいた。また、「途上国発のオリジナルブランド」で注目を集める日本人女性、マザーハウスの山口絵理子さんがネパールを拠点に新たなビジネスに打って出ようとしていた。
ヒマラヤの山々
ネパールと言えば、有名なのはヒマラヤ山脈にそびえる世界最高峰エベレスト。その山肌を縫うようにトレッキングができる“エベレスト街道”は大人気のコースだ。毎年、世界中から3万6千人もの外国人観光客が訪れる。“一生に一度は見てみたい”と日本人の観光客も多い。取材班は平均65歳という日本人ツアー客に密着、3日間に渡る山歩きの末、目の前に現れたのはエベレストの荘厳な光景、思わず歓声があがる。
エベレスト街道のトレッキング
ツアーの楽しみはそれだけではない。標高3880mに場所に建つホテル・エベレスト・ビューは、富士山より高い場所に建つホテル、全室エベレストが窓から見渡せるすごいホテルだ。しかも、食事は日本食まで出るという。実は、このホテルを43年前につくったのは、日本人だった。宮原巍(たかし)さん、現在80歳。若い頃、エベレストの魅力に取りつかれた日本の山男が、単身ネパールに渡り「夢のホテル」を建設したのだ。さらに宮原さんは、世界最貧国と呼ばれるネパールの状況を変えたいとネパール国籍を取得していた。その信念とは…
エベレストに夢のホテルをつくった宮原さん
「途上国から世界に通用するブランドを作る」と、いまや国内外で20店舗を展開するマザーハウス。バングラデシュで生産した高品質のバッグなどで成功したノウハウで、次なる海外進出の拠点として選んだのがネパールだった。ネパールのオリジナル製品とは、草木染めのストールだった。作るのはネパールの女性たち、しかし、女性が外で働く文化の無いネパールで果たして上手くいくのか?
ネパール伝統の草木染め
未来世紀ジパングでは中国・韓国をはじめアジア各国を担当し、現地取材を敢行する「アジアの後藤」。1984年日本経済新聞社入社。北京駐在、論説委員兼編集委員、アジア部長などを経て、 現在、日本経済新聞社編集企画センター兼アジア部編集委員。
<主な著書>『ネクスト・アジア』、『資源・食糧・エネルギーが変える世界』
(いずれも日本経済新聞社)。
実はネパールはスイスとの共通点がいくつもある。例えば「大国に囲まれている」「ヒマラヤやアルプスを抱く山岳国家」「中立国」などだ。さらにスイスはネパールと同じように産業の育ちにくい国だった。かつては牧畜中心で非常に貧しく、出稼ぎも多かったのだ。しかしその後、時計産業や金融といった分野で発展、今や一人当たりのGDPが世界第4位の国となった。
ホテル・エベレスト・ビューの宮原さんも言うように、ネパールには非常に大きなポテンシャルがある。ネパールの人たちはホスピタリティがあり、サービス産業にも向いている。さらに期待できるのは人材だ。年間に約50万人がネパールから海外に出稼ぎに行っているが、そういった人々が技術などを学び、国に持ち帰れば発展のチャンスも広がるだろう。時間はかかるかもしれないが、ネパールが「アジアのスイス」になる可能性は大いにあると言える。
最近、「未来世紀ジパング」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「未来世紀ジパング」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
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