カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

10001054

テレビ東京系にて放送中

2008811日放送

「オンリーワンの技術で人を幸せにする!
~過疎の町から世界中に発信」

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中村ブレイス 社長
中村 俊郎(なかむら・としろう)

2007年に世界遺産に登録された石見銀山のある島根県大田市大森町。人口わずか400人の大森町で「義肢装具」を製造販売しているのが「中村ブレイス」だ。「義肢装具」とは、事故や病気で手や足など身体の一部を失ってしまった人のための装置、いわゆる義手、義足などを言う。

中村ブレイスの売上高は約8億円、従業員は52人。義手、義足の他、医療用のコルセットなど整形外科で使われる製品や、バスケット、野球、サッカーなどのスポーツ選手が使用する様々なサポーターを製造している。
「世の中の人が少しでも幸せになるお手伝いがしたい」、中村はそう考え、実践してきた。その結果、中村ブレイスでは様々なオンリーワン技術が生まれ、今では日本はもとより、世界30カ国からの注文がある。

中村ブレイスが世界に誇るオンリーワン技術が「メディカルアート」だ。中村ブレイスでは、シリコーンゴムで作った人体そっくりの人工乳房や指、手などの製品を、「メディカルアート」と呼んでいる。「メディカルアート」とは中村が作った造語で、医学と美術を融合させるという意味だ。乳がんで乳房を失った人のための人工乳房には血管やホクロまで描き、指には毛を植えこんで、本物そっくりに作りあげる。特に、オーダーメイドの人工乳房は、装着していることさえ忘れることが出来ると評判で、発売以来3000人以上の女性に利用され、勇気を与えてきた。「乳がんで乳房を切除し、家に閉じこもりがちだった人も、これをつけると、自信を持って外に出られるようになります」と中村は言う。

しかし、メディカルアートの部門は利益を上げてはいない。必要とする人のためにできるだけ安く提供しているためだ。「正直言って、メディカルアートは採算度外視です。でも、一本十万円の指のためにスペインから来日する方もいらっしゃいます」。本物そっくりに作った指などで身体の欠損を補うことによって、傷ついた心まで補いたい・・・と中村は考えている。

中村の目指す「人を幸せにする会社」とはどういうものか。中村の経営哲学に迫る!

社長の金言

モノづくりで人の心を温かくしたい

利益だけで満足してはいけない

経験を若者に伝えればいつか花咲く

RYU'S EYE

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座右の銘

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JMM Japan Mail Media 編集長 村上龍

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