カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

10001054

テレビ東京系にて放送中

2008818日放送

「あなたの町から医者が消える!
~崩壊する地域医療~」

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公立八鹿(ようか)病院 名誉院長
谷 尚(たに・ひさし)

医療シリーズ第二弾の今回は、医療崩壊を招いた医師不足の問題を取り上げる。「救急医療患者のたらい回し」「産科医・小児科医の休診」「地方の公立病院の倒産」...今、医療の現場を襲う様々な問題の根底には、医師が足りないという現実がある。人口1000人あたりの日本の医師の数は、OECD加盟国30か国中、27位という少なさだ。将来の高齢化による医療費の膨張と、医師余りを警戒した政府は、1997年に医学部の定員削減を閣議決定。さらに、医大の卒業生が研修先の病院を自由に選べる、新臨床研修制度をスタートさせたことで、医者の卵たちは、都会などの優良病院に殺到。その結果、絶対数が足りない上に、病院間、地域間で医師の偏在が加速した。
特に医師不足が深刻なのが、地方の僻地にある公立病院だ。医師が集まらなくて、休診したり、入院患者を受け入れられない病院が増加。赤字経営に陥り、閉鎖した公立病院もある。

そんな厳しい状況の中、小さな過疎地病院を、最新鋭設備を導入して420床の巨大病院に変身させ22年連続で黒字経営をたたき出したのが、八鹿病院・名誉院長の谷尚である。
「病院とはサービス業である」という精神を実践する谷は、移動検診車で町中を回って出張診察を行い、地域住民の癌などを早期発見する。これで、外来患者が急増した。また、医師不足に対応するため、どんな症状でも一人の医師が診察する総合診療を定着させ、専門医の負担を減らしていった。さらに、医療費削減のために、リハビリ専門病棟で入院患者のリハビリを徹底的に行い、帰宅させる。在宅患者の訪問看護は、専門知識を学んだ看護師が担当し、医師の手は煩わせない。

番組では、八鹿病院の医師不足に対する取り組みを紹介する一方、なぜ、医師不足が生じたのか、また将来、医師を確保するために今、何をすべきなのかを考える。

社長の金言

"案内係"で現状が見える!

"良い医療"こそが利益を生む

国よ、医療現場を知れ!

医師が"残る"病院を作れ!

RYU'S EYE

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座右の銘

座右の銘

読んで分かる「カンブリア宮殿」コラム

JMM Japan Mail Media 編集長 村上龍

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