カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

1161155

テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2010125日放送

世界一しか目指さない!
奇跡の成長を遂げた栃木の田舎企業

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マニー 取締役会議長兼代表執行役会長
松谷 貫司(まつたに・かんじ)

東京から100キロ離れた栃木県・宇都宮市。
ここにある「マニー」という名のメーカーをご存知か?
手がけるのは、名医もうなる「手術針」。国内シェアは9割。世界120カ国の医者たちから圧倒的な支持を得ている。
さらに驚くのは、売上高に占める営業利益率。デフレの勝ち組といわれるユニクロやニトリ、楽天でさえ10%台の中、マニーは約40%!なぜ栃木の田舎企業が、世界に冠たる地位を築けたのか?

この会社のトップは会長・松谷貫司(69)。
実質赤字だった会社を父親から継ぎ、どん底から驚異の急成長を成し遂げる。
そして"粘りの開発力"で、後発でも他社のシェアを続々と追い抜いてきた。
「世界一の品質しか目指さない!」「ニッチ以外はやらない!」「工場は田舎にしか建てない!」...。
そのユニーク経営に、不況に負けない会社づくりのヒントを探る。

社長の金言

粘れば ひらめく

“世界一”が企業を強くする

企業の得意分野は社会の財産

RYU'S EYE

RYU’S EYE

座右の銘

座右の銘

放送内容詳細

◎マニーが世界の医者から信頼される理由

年々高度になる外科手術。人の命を預かる特殊な世界の要求に、マニーは応え続けてきた。その結果、1万種類もの手術針を揃え、その全てが“世界一”の品質を目指してつくられている。わずか数ミリの極小針でも、針先の滑りの良さを徹底追求。体内を傷つけない丸みを帯びた加工法など、その微細加工では他社の追随を許さない。さらに、針一本一本、全品を目視でチェックしているのだ。そして、極めつけが年に2回開かれる「世界一か否か会議」。他社製品も分析して、自社製品が世界一かどうかを判断するのだ。そこで認められなければ、発売中止も辞さない。
そのこだわりが世界中の医者から信頼され、手術の質向上に貢献している。松谷は言う「世界一の品質を実現すれば、自ら営業しなくても売れていく。」

◎すべては、針金から生まれた

マニーの商品は、手術針だけではない。歯医者で、歯の根管治療に使われる「リーマ・ファイル」、現在急増している白内障手術で使う「眼科ナイフ」などがある。これらの商品に共通しているのは、針金でできていること。実は、マニーが驚異の利益を生み出す秘密がここにあった。針金の材料費が、売り上げに占める割合は、何と約1%。針金を徹底的に磨き上げ、独創的な加工技術で価値を100倍にも高めているのだ。

◎針金屋・松谷の“粘りの哲学”とは

以前、松谷は針金加工から脱却しようとしたことがあった。40年前、手術用のメス製造に参入したのだが、それは経験のない鉄板加工で製造するものだった。似て非なる金属加工を要する「針金」と「鉄板」。結果、他社の製品を超えることができず、多額の金を使い果たして、会社を潰す寸前までいった。そのとき、松谷は自覚する「我々は針金屋なんだ!」失敗から己を学び、以来、針金加工にこだわり続けてきた。そんな松谷だからこそ語れる、不況の時代を粘り強く生きる知恵とは!

ゲストプロフィール

松谷 貫司

  • 1940年東京都生まれ。小学校入学前に栃木県に疎開
  • 1959年理化学研究所にて実験助手を1年間務める
  • 1964年千葉大学工学部卒業
    松谷製作所(現マニー株式会社)入社
  • 1986年社長就任
  • 2001年ジャスダック上場
  • 2007年取締役会議長兼代表執行役会長就任

村上龍の
編集
後記

松谷さんはその典型だが、成功している中小企業経営者には旧来の「中小企業」というイメージがない。清潔な職場、意欲的な製品開発、合理的な経営システム、誇り高い社員…。油まみれで苦労して働くという概念から遠い。長い不況の中、中高年の男性の多くは苦しそうに生きている。松谷さんの自然な笑顔がとても印象深かった。

村上龍

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