ものづくり“百戦錬磨”ゲスト
コマツ 相談役 坂根 正弘(さかね・まさひろ)
工業デザイナー 川崎 和男(かわさき・かずお)
ものづくり“新世代”ゲスト
Cerevo(セレボ) CEO 岩佐 琢磨 35歳(いわさ・たくま)
アンドゥアメット 代表 鮫島 弘子40歳(さめじま・ひろこ)
クロスエフェクト 社長 竹田 正俊40歳(たけだ・まさとし)
9年目に突入する、2014年最初の放送は...
ものづくりの現場に変革を起こそうと目論む若き経営者と、
世界を相手にものづくりで勝ってきた超ベテランが、一堂に会するカンブリア初のコラボレーション企画です。
薄日が射してきたようにも見える日本経済。
今後上昇するか、それとも失速するか...
その鍵を握るのは、日本を支えてきた製造業の行方です。
ものづくりの現場に芽吹く次世代経営者の新たな動きの中に、日本の生きる道を探ります!
RYU'S EYE
座右の銘
放送内容詳細
変幻自在のネオ家電メーカー
若手ベンチャーと言えば、ネットビジネスが代名詞だが…セレボの岩佐は、元パナソニックという経歴を持つ、家電ベンチャー。 そのユニークな商品で熱烈なファンを持っている。 例えば、家庭用カメラから誰でも簡単にネットへ動画配信できる、LiveShell(ライブシェル)は累計1万台を売るヒットとなった。 しかし、セレボ最大の特徴は、今までの家電メーカーの常識を変える自由自在な“ものづくり”だ。 わずか13人の社員で、デザイン・機械設計・ソフト開発・マーケティングなど…家電メーカーと同じ機能を分担。 工場は持たず、製品ごとに最適な国を選んで製造、さらに、商品によっては、企画の時点で購買希望者を募り、資金が集まると製造を開始するという斬新な手法でも商品づくりを行っている。その圧倒的な身軽さを武器にした、新しい“ものづくり”の真価を問う。
最貧国で高級ブランドを・・・エチオピア羊で世界を狙う!
予約待ちが出るほどの人気を呼んでいる、アンドゥアメットが製造・販売する女性向け革バッグ。 1つ10万円と決して安くはないが、モチモチと吸い付くような独自の手触りと、驚くほどの軽さで小ロットの生産ながら、購入者の圧倒的な支持を得ている。その秘密は…エチオピア羊。 国土の大半が高地のエチオピア、その3000mを超える場所で生息する羊の革は、その高い品質から世界の高級品市場で取引されいる。化粧品メーカーのデザイナーを経験後、海外青年協力隊でエチオピアに赴任した鮫島は、その革の魅力に出会う一方、エチオピアから二束三文で輸出され、国内に何の恩恵ももたらしていない現状に衝撃を受ける。そして鮫島は、エチオピア発の高級バッグメーカーの設立を決意。世界的な高級ブランドでノウハウを学んだ後、エチオピアの首都アジスアベバに工房を設立する。 エチオピアで職人を育て、最貧国発の高級ブランドを目指す鮫島の挑戦に密着する。
最先端町工場が起こす医療革命
高い技術力を持つ京都の町工場100社が集まる「京都試作ネット」 その代表理事を務める竹田が掲げるのは「強み」を磨くことにある。 竹田自身が経営する立体造形を作る町工場・クロスエフェクトでは、徹底的にスピードにこだわり顧客を掴んできた。 世界最速の速さをキャッチフレーズに、図面を渡されてから最短で24時間後には精巧な立体の試作品を納品するという。 そんな竹田が、いま熱い注目を注ぐのが医療業界だ。 ある小児科医から依頼され竹田が作り出したのは原寸大の心臓模型。 これが難しかった子供への心臓手術を変えようとしている。 CT画像を元にクロスエフェクトが作った患者の心臓模型によって医者は患者の心臓の内部を手術前に知ることができるようになり、結果的にスピーディーで正確な施術が可能になったという。 強みを磨くことで新分野を切り開く最先端の町工場の可能性に迫る。
村上龍の
編集
後記
登場した三人に共通するキーワードは、「トレーニング」「デザイン」「ネットワーク」だと思う。 大手に頼らず、自ら事業を興すのは、ひょっとしたら、今がいちばんむずかしいのではないか。 たとえばインターネットはインフラとして定着し、ITビジネスはすでに寡占化していて、新規参入の隙間が非常に狭い。 また、単に海外に出るだけでスタートアップの条件をつかめるわけでもない。 三人の挑戦が、「孤立した小さな砦」で終わるのか、あるいは大きなうねりとなっていくのか、まだわからない。 だが、多くの人々が「新しい何か」を求めているのは確かだ。 そして、常に、「新しい何か」は、大樹の陰ではなく、未知の大地に小さく芽吹く。


















