カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

10001054

テレビ東京系にて放送中

2019221日放送

常識を打ち破る味噌メーカーのサバイバル経営

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マルコメ 社長
青木 時男(あおき ときお)

マルコメといえば、信州味噌の本場・長野で生まれた老舗の味噌メーカー。実は「だし入りみそ」や「液みそ」で、次々に業界の常識を打ち破ってきた。その挑戦は味噌にとどまらない。味噌づくりのノウハウを生かした「糀甘酒」も大ヒット、そのサバイバル経営に迫る!

社長の金言

若手は任せて伸ばす

RYU'S EYE

座右の銘

放送内容詳細

味噌づくりのノウハウで甘酒に挑む!

「飲む点滴」とまで呼ばれ、数年前からブームになっている甘酒。その甘酒を新たな形で広めているのが、味噌メーカーのマルコメだ。味噌づくりのノウハウを生かして「糀」を使った甘酒を発売、飲むだけでなく、料理の調味料として使うことでさらなる人気を生んでいた。マルコメは新潟に甘酒専用の工場も建設、日本人の味噌の消費が減り続ける中、新たなビジネスに果敢にチャレンジ、売り上げを伸ばしている。

老舗なのに常識破り!

1854年に長野で創業したマルコメ。いまや味噌の国内シェア約25%を占めるトップメーカーだ。地方の味噌メーカーがどうやってここまで成長したのか?そこには、次々に業界の常識を打ち破ってきた歴史があった。特に業界を驚かせたのが「味噌汁は出汁をとって作るもの」というのが当たり前の時代に開発した出汁入り味噌『料亭の味』だ。これが飛ぶように売れた。その後、液体の味噌をペットボトルに入れた『液みそ』を発売、若者をターゲットに開発した商品だったがシニア世代が歓迎、こちらも大ヒットする。

新たな挑戦!大豆ミート

現在、マルコメは若い人材を積極的に活用しているという。若い女性たちのプロジェクトチームが味噌づくりのノウハウを生かして“第2の矢”ともいうべき「糀甘酒」を生みだす。さらに“第3の矢”として、大豆を加工して作った大豆ミート「大豆のお肉」を開発、健康ブームの今、次なるヒットを狙っている。

ゲストプロフィール

青木 時男

  • 1979年慶應義塾大学卒業
    卒業後食品問屋で5年間の就業
  • 1984年マルコメに入社。製造、営業、管理部門で修行
  • 1998年代表取締役社長に就任,現在に至る

企業プロフィール

  • 本 社:長野県長野市安茂里883
  • 創 業:1854年
  • 従業員数:436名

村上龍の
編集
後記

創業160年超の老舗だが、重大な危機を迎えたことがないように思えた。だが青木さんに、きっぱり否定された。「とんでもない、危機の連続です」実際、危機はあったのかもしれない。だがその都度、先駆的な試みと商品開発で、乗り越えてきた。危機は、顕在化しなかった。「出汁入り味噌」はコロンブスの卵のように画期的で、味噌の地域嗜好性を超え、あっという間にナショナルブランドに成長した。米糀甘酒も、3年で売上を10倍に伸ばした。マルコメは、挑戦を止めない。「危機の顕在化」を防ぐのは、「危機感」しかない。

村上龍

読んで分かる「カンブリア宮殿」コラム

JMM Japan Mail Media 編集長 村上龍

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