社長の金言
お客参加型のものづくりが最大の強み
放送内容詳細
今お酢が密かなブームに!一流料理人が絶賛する幻の米酢
コロナ禍以降、健康志向の高まりや自宅で調理する人たちが増えたこともあり、“ビネガードリンク”や黒酢や米酢といったこだわりのお酢が売り上げを伸ばしているという。そんなお酢業界で、異彩を放っている老舗のお酢メーカーが、飯尾醸造だ。ミシュランにも選ばれる一流寿司店が「飯尾のお酢でなければいいシャリが作れない」と大絶賛。米100%の米酢以外にも、手軽にピクルスが作れる「ピクル酢」や家庭でもプロの味が再現できる「手巻き寿司酢」といった独自の用途別製品を開発し、熱烈なファンを獲得している。そんな飯尾醸造の拠点は、日本三景の一つ、天橋立で知られる、京都、宮津市。自社で米から作り日本酒まで製造、自前でつくったお酒に酢酸菌を入れ、じっくり発酵させるというやり方で、お酢になるまでなんと2年以上かけるのだという。今では全国でもほとんど見かけなくなった伝統製法を100年以上守りぬいてきた。飯尾が貫いてきた大手とは一線を画す、“弱者”ならではの戦略とは?
米酢の弱点 匂いを克服せよ
100年以上続く飯尾醸造は、戦後いち早く、農薬を使わない米作りから始め、料理をおいしく一変させる最高品種の米酢としての評価を得て生き残ってきた。しかし、長年、課題となっていたのが、その匂い。大量生産される一般のお酢よりも発酵させる期間が長いこともあり、その独特の香りを毛嫌いするお客さんがいたのだ。においの元は、ダイアセチルという物質。飯尾は研究のため、大学院にまで行ったが、解決の道が見つけられずにいた。しかし、あるきっかけで米酢の匂いを解決してみせたのだ。キーワードは「全体最適」。目から鱗の策がそこにはあった。
京丹後を日本のサンセバスチャンに
スペインの観光地、サンセバスチャンは、小さな港町でありながら、多くのミシュランを獲得するレストランが点在することで、人気を呼んでいる。京丹後エリアは、天橋立がありながら日帰りが多く宿泊が減っているのだという。そこで、飯尾は、レストラン経営にも乗り出した。自分たちだけでなく、街全体を巻き込む飯尾流の「全体最適」経営に迫る。
ゲストプロフィール
飯尾 彰浩
- 1975年京都生まれ
- 2000年東京農業大学大学院修士課程修了
東京コカ・コーラボトリング入社 - 2004年飯尾醸造に入社
- 2012年現職就任
企業プロフィール
- 本社:京都・宮津市
- 従業員数:36名
- 売上高:非公開(約4億円)
- 創業:1893年(明治26年)
村上龍の
編集
後記
高度経済成長期の昭和30年代、毒性の強い農薬がどんどん撒かれるようになり、フナやドジョウなどの生きものがいつの間にか姿を消していく。「こんな米から酢を造っとたらあかん」3代目当主は、無農薬の米から酢を造ろうと決めた。「農薬を使わんとお米を作ってくれまへんか」無農薬米を作ってもらえるまでに2年が必要だった。おいしい酢はおいしい米からできる。丹後の棚田で獲れる最高の米。農薬不使用栽培の米と湧き出た伏流水だけが原料。4億円の売上高だが、増やしようがない。贅沢極まる4億円だと思う。


















