カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

2025109日放送

感動体験で急成長!
1000億円市場で勝つ秘密

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トイファクトリー 代表
藤井 昭文(ふじい あきふみ)

コロナ禍の際、3密を避けるレジャーとしてブームとなったアウトドア。コロナが明けると過熱気味だった市場は落ち着いたが、キャンピングカーの人気は衰え知らず。2024年の総販売額は過去最高の約1126億円を記録し、好調を維持している。国内キャンピングカービルダーの中で注目されているのが、岐阜県可児市に拠点を置く「トイファクトリー」だ。年間製造台数は1000台。価格も決して安くはないが、納車まで平均1年半待ちという人気ぶりだ。物置小屋からスタートした会社は、いかに日本を代表するビルダーへと成長を遂げたのか?業界の革命児が仕掛ける戦略に迫る。

未公開インタビュー

放送内容詳細

“究極の顧客志向”で熱烈ファン急増!

「子連れファミリーが楽しめる」「コンパクトな夫婦二人旅」「ペット連れに便利」など、客のニーズに合わせて30種類を超えるキャンピングカーを製造するトイファクトリー。創業者で代表の藤井昭文(54)が最もこだわるのが「断熱」だ。金属で覆われ、外気温の影響を受けやすい自動車。JAXAがロケット向けに開発した技術を応用して生まれた特殊な断熱塗料を内部に吹きつけ、さらに高断熱材を隙間なくはっていく。業界では浸透していなかった二重窓をいち早く採用し、独自技術で特許も取得した。また、藤井を含め、多くの社員がキャンピングカーを所有する。自ら使い込み、徹底的なユーザー目線でアイデアを膨らませ開発していくのだ。一方で、顧客とのユニークな向き合い方もファンを増やす土壌になっている。2016年にオープンした「トイの森」は、トイファクトリーのキャンピングカーを購入した人と社員だけが利用できる専用のキャンプ場。立場を超えて絆を深めるだけでなく、製品に対するさまざまな意見や要望が飛び交う場にもなっている。オーナーたちの生の声を聞き、製品の改良につなげていっているのだ。

「自分が欲しいものをつくる!」原点は“家族”

藤井がこだわる「断熱性能」。原点には、幼少期の体験がある。内装業を営む父が趣味でキャンピングカーを造っていたこともあり、子どもの頃から家族旅行といえば車中泊が当たり前だった。さまざまな景色と共に目覚める体験は新鮮だった一方で、耐えられなかったのが眠れないほどの暑さや寒さ。快適に過ごせなければ旅がつらいと、父と一緒に試行錯誤しながら、改良を重ねていった。「外見は地味でも、見えない部分にとことんこだわる」。当初は販売に苦戦したというが、その信念だけは曲げなかった藤井。家族での旅がきっかけで生まれた“快適さ”は、徐々にトイファクトリーの強みとして認められるようになっていったのだ。

災害現場でも活躍…キャンピングカーの新たな可能性

藤井が今開発に力を入れているのは、場面に応じて違った使い方ができるマルチモビリティ。車内のレイアウトを変更することで「移動オフィス」「救護室」「ベビールーム」など、さまざまな使い方ができる万能車両だ。中でも注目されているのが、水を使わない「次世代型トイレ」を搭載したもの。特に災害現場での活用が期待されている。きっかけとなったのは、去年1月に起きた能登半島地震。被災者がトイレ不足に悩んでいることを知り、わずか3日で専用車を開発し現地へ。予想以上の反響があり、有事に備えたい多くの自治体から引き合いが寄せられているという。

ゲストプロフィール

藤井 昭文

  • 1971年岐阜県生まれ
  • 1989年可児工業高校卒業
  • 1995年専門学校中退後、アパレル商社勤務などを経てトイファクトリーを創業

企業プロフィール

  • 本社:岐阜県可児市瀬田800-1
  • 創業:1995年
  • 売上高:約70億円
  • 従業員数:181人

村上龍の
編集
後記

昔、小さかった息子と、その友だち、家族でキャンプをした。わたしは、まず地面に穴を掘った。できるだけ深く、人がまたげる大きさにしなければならない。トイファクトリーは、そんな原始的なトイレとは無縁だ。水が不要なスイス製の「クレサナ」と契約している。水が不要というのがわかりづらい。独自の熱溶接システムを用いて防臭・防水された高品質なフィルムで処理される。オシッコもウンコも目立たない暗い色のビニールに入って出てくる。他に、断熱で、圧倒的な力を発揮する。「断熱のトイ」という評価を受ける。

村上龍

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