カンブリア宮殿

村上龍 × 経済人

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テレビ東京系にて放送中

テレ東BIZで配信中

20251120日放送

ニーズを先取るトレンド集団
「集客力1位」の舞台裏

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ルミネ 社長
表 輝幸(おもて てるゆき)

駅ビルを中心に国内外で18店舗を展開するルミネ。なかでも旗艦店「ルミネ新宿」は、1都3県の商業施設を対象にした集客力ランキングにおいて4年連続で堂々の1位。伊勢丹新宿店や銀座三越といった大手百貨店を抑えた。客を呼んでいるのは270を数える個性豊かなショップ。話題のアパレルブランドや美容雑貨はもちろん、昨年4月に開業した食特化型の新業態「イイトルミネ」では国内外から知る人ぞ知るグルメを誘致。「ルミネ新宿」だけで昨年度の売上高は561億9600万円に達し過去最高となった。好調の理由は、駅直結の立地に甘んじず、ビルごとにそれぞれターゲット層を分ける戦略と、その客を魅了するショップの誘致にある。このターゲティング戦略の指揮をとるのが表輝幸社長。自身は国鉄民営化後に入社したJR1期生として、これまで駅弁事業の建て直しやグランスタ東京・ルミネ有楽町の立ち上げに携わってきた。「ルミネの企業価値は客の一歩先を提案すること」という理念を社員に伝え、自身も顧客の声を聞くことを徹底してきた表。この9月にはルミネ史上最大規模となる「ニュウマン高輪」も開業。ルミネ好調の要因とこれからの時代に駅ビルが生き残る術を表に聞く。

未公開インタビュー

放送内容詳細

駅ビルなのに…あえて客層を分けるターゲット戦略

実はルミネ、新宿駅のまわりに3館あるがターゲットをそれぞれ変えている。たとえば集客力1位の「ルミネ新宿」は30〜40代の女性、繁華街に面する新宿駅東口の「ルミネエスト新宿」は10〜20代の女性、乗降客の落ち着いている南口の「ニュウマン新宿」は40代以上の女性、といった具合。そして各館のテナントは、客層を知り尽くすルミネの社員が自らリサーチし“発掘”している。たとえばニュウマン新宿に出店する古着専門店「ザ ヴィンテージング」。いまや人気店だが、本店は住宅街にひっそり佇む小さな個人店。オーナーの買い付ける古着がターゲット層に刺さるとルミネの担当者が確信しオファーしたという。一方、こうした店の発掘だけでなくトレンドを発信するチームも。若者をターゲットにするルミネエストの販売促進チームは、客層に流行っている商材を持ち寄って日々情報交換。今年9月には、テナントと組んで仕掛けた人気キャラクターのグッズ店が評判を集めている。

“JR一期生”が駅弁から学んだ顧客目線

表は国鉄民営化直後の1988年に入社した“JR1期生”だ。JRが本格参入する民間分野に可能性を感じ食・サービス・不動産の部署で奔走してきたが、そんな表の転機は2000年、36歳のとき。駅弁子会社の社長にグループ最年少で抜擢されたのだ。当時駅弁は安くておいしいコンビニ弁当に客を奪われ、会社は赤字寸前。そんな中、表は安さで勝負しようと1食480円の駅弁を発売した。中身が見えるようフタを透明にして売り出したがこれが失敗。店に出向いたところ、客はフタを開ける時のドキドキ感や贅沢さを駅弁に求めていることがわかった。これを機に、客の声を聞く大切さに気づいた表。客の喜ぶ駅弁を開発しようと、有名割烹に掛け合い「東京弁当」「大人の休日」「極附」など高級路線の駅弁を生み出しヒットさせ、売上高も5年目には就任時の1.5倍に成長させた。この顧客目線は、9月に開業した「ニュウマン高輪」でも生きている。目玉の一つである大型書店では、本棚に子供が潜り抜けるためのトンネルや親子で本を楽しめるスペースを設けるなど、家族層が喜ぶ仕掛けが満載。EC市場が成長する時代に、あえてリアル店舗の可能性を追求する理由とは。表社長に駅ビルの未来を聞く。

ゲストプロフィール

表 輝幸

  • 1963年石川県出身
  • 1988年早稲田大学大学院 理工学研究科 修了。
    JR東日本入社。
  • 1989年帝国ホテルへ出向
  • 2000年日本レストラン調理センターの社長就任
  • 2023年ルミネ 社長就任

企業プロフィール

  • 本社:東京都渋谷区代々木2-2-2-10F
  • 設立:1966年5月21日
  • 資本金:23億 7520万円
  • 従業者数:796名
  • 売上:3890億円(24年度)

村上龍の
編集
後記

「表」さんの履歴は独特。早稲田の大学院理工学研究科を修了し、1988年、東日本旅客鉄道に入社した。2000年、日本レストラン調理センター社長にグループ最年少で就任する。2022年、常務執行役員マーケティング本部副部長となり、100年先の心豊かな未来へとつながる「品川開発プロジェクト」などを推進。常に、客に「生きる歓び」を伝えていくこと、それしか頭になかった。スタジオでどんな質問をしても、最後には「客」という言葉が返ってきた。「客の思いの先を読み、期待の先を充たす」という理念だ。

村上龍

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