日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週火曜日 10時 ~1054
テレビ東京系にて放送中

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2016621 放送 第721

新たな"プロ"の育て方

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「まずは皿洗いから」「技は教えない、目で見て盗め」...。これまでたたき上げで育てられてきた"新入り"職人。若手がプロになるまでには、相当な時間が必要だ。こんなやり方に嫌気が差したり、その時間が確保できなかったりして"修業"が必要な職業を避ける人も少なくないという。そうした概念を覆す、新たな"プロ育成方法"がいま、注目を集めている。ラーメン業界には、「1週間でラーメン店開業に必要なノウハウが身につく」という学校が登場。転職組や外国人の受講希望者が殺到し、入校まで2~3か月待ちの状態だ。一方、「こてを握るまでに5~10年必要」とされる左官職人の世界でも、新人を1か月で"プロ"の入り口に立つまで育て上げる企業が...。新人が専門的な知識や経験を短期で身につけることで、新たなビジネス展開が見えてくる----。その先駆けとなる企業の挑戦を取材した。

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放送内容詳細

「1週間」でラーメン店が開けるようになる?異色の"学校"

長年、修業を重ねてようやく開業できる、というのが麺業界の常識。それを覆し、「1週間で開業のためのノウハウをすべて身につけることができる」という「麺学校」が登場した。運営するのは、香川県にある「大和製作所」。ラーメン、うどんなどの製麺機のメーカーだ。 麺学校の校長は「大和製作所」社長の藤井薫さん(68歳)。川崎重工で飛行機などを開発していた"技術屋"だ。その後、「札幌ラーメン」から「博多ラーメン」まで、1台で約30種類の麺を製造できるという製麺機を開発。今では小型製麺機のシェア40%と、日本でトップを誇る。1週間で"プロ"になる秘訣は、経験にも勘にも頼らない「デジタル・クッキング」。藤井さんは、様々な種類のラーメンのレシピを"数値化"し、0.1グラム単位で調味料などの調合を生徒に教えている。その通りにやれば誰でもおいしいラーメンが作れる、というのだ。それを基にした独自のラーメン作りも可能だ。今年2月には、シンガポールに「麺学校」を開校。ニッポンのラーメン店を開きたいという外国人に、5日間でノウハウが身につくよう教え始めた。アメリカやオーストラリア、マレーシア、インドネシアなど各地から生徒がやってきたが、果たしてわずか5日間で"プロ"として店を開業するまでに成長できるのか...。

「技を見て盗む」はもう古い! 若手職人確保の新たな手法は...

建物の壁や床などを「こて」で塗り上げる、左官職人。最盛期にはおよそ30万人の職人がいたというが、現在は5万人にまで減っている。熟練の技が求められ、5~10年は修業しなければいけないが、最近は途中で辞めてしまう若手が多いという。業界全体がそうした課題を抱えるなか、若手左官がどんどんと育つ会社があった。東京・文京区の「原田左官工業所」。社員の平均年齢は30歳台で、10代、20代の職人の姿が目立つ。高齢化が進む業界のなかで、異色の存在だ。社内には、黙々と壁に「こて」を滑らせる若い職人たちの姿が。時折、パソコンの画面を覗き込み、自分の壁塗りフォームを確認する―。熟練職人の"お手本"映像を見て、それを真似て練習しているのだ。アスリートも取り入れている、「モデリング」とよばれる手法。新人が、1カ月でプロの入り口に立てるようになるという。取り入れたのは、3代目社長の原田宗亮さんだ。若者が定着しない原因は、「仕事は見て覚える」として新人を積極的に教えない業界の風習にある、と考えた原田さん。「モデリング」を導入したり、仕事にさまざまな工夫を凝らしたりして、若手がやる気になる仕掛けを用意した。そうして育った若手職人から今、意外なビジネスが生まれようとしていた―。

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト 菊地成孔
曲名 戦闘開始用
アルバム 機動戦士ガンダム サンダーボルト

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本編12分12秒。
ラーメンブームに湧くシンガポール。藤井さんはここに麺学校を開き、世界中から生徒を集めようとしている。

このシーンで使用している曲は「戦闘開始用」菊地成孔氏によるサウンドトラック「機動戦士ガンダム サンダーボルト」に収録されている。

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