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2017年4月18日 放送 第762回
激突!"トランプ"vs 日本企業

就任演説で「アメリカを再び偉大にする」と強調したトランプ大統領。4月末で、政権発足から100日を迎える。保護主義の色を鮮明に打ち出したトランプ政権は3月末、アメリカが抱える巨額の貿易赤字の原因を究明するよう指示。日本に対してもこれまでに「農業分野の市場拡大で日本は第一の標的」との発言が飛び出したり、「自動車流通市場に非関税障壁がある」と主張したりして、厳しい姿勢で臨もうとしている。そんな「トランプ・ショック」にいま、様々な日本の企業や産業が翻弄されている。トランプ政権が繰り出す政策が、思いがけないところに影響を及ぼし始めているからだ。急速に変容するアメリカ...。世界で最も重要なパートナーの変化に、日本企業はどう対応し、難問を乗り越えていくべきなのか。未だ答えを見出せていない企業に密着し、これからの日本の進む道と課題を探る。
放送内容詳細
ピンチ?チャンス?日本企業の“選択”は…

メキシコに「レンタル工場」を展開するベンチャー企業「事業革新パートナーズ」(東京都中央区)。NAFTAを締結するアメリカへほぼ“関税ゼロ”で輸出できる好条件と、もうひとつの大商圏・ヨーロッパにも地理的に近いことに着目し、日本企業のメキシコ進出の受け皿を狙って整備した施設だ。いま、5つの企業が「レンタル工場」に入居している。誤算だったのは、トランプ政権が誕生したこと。メキシコに対し、NAFTAの見直しを訴えていたトランプ氏が大統領となったことで、日本からメキシコへの進出機運は一気にしぼんでしまったのだ。現在、レンタル工場の半分は「空き」状態のまま。危機感を抱いた茄子川仁社長は、自らメキシコに乗り込んで情報収集する一方、日本国内でもさまざまなメーカーにメキシコ進出のメリットを訴え、レンタル工場に入居してもらおうと活動する。一方、その工場へ昨年秋に入居したばかりの自動車部品の金型メーカー「エムエス製作所」(愛知県清須市)も、トランプ政権の動きに神経をとがらせる。撤退するにも、すでに巨額の資金を投資してしまっているため、「メキシコで生き残るしかない」と覚悟を決めた。しかし、“トランプ・ショック”で、現地での受注は厳しい状況に…。果たして、日本の企業は「トランプ危機」を乗り越える策を見出すことができるのか?
意外なところに“トランプ・ショック”!?進出か、撤退か…

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト | Jeff Beck |
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曲名 | My Thing (David Torn Remix) |
アルバム | ジェフ |
本編1分40秒。
メキシコ の中央高原地帯、バヒオ地区。工業団地として知られ、世界有数の自動車産業の集積地である。
このシーンで使用している曲は「My Thing (David Torn Remix)」
イギリス出身のギタリスト、ジェフ・ベックのアルバム「ジェフ」に収録されている。
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