日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週火曜日 10時 ~1054
テレビ東京系にて放送中

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20191112 放送 第889

巨大台風から1ヵ月 被災者救う挑戦者たち

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10月12日、本州を襲った台風19号。過去最大規模の勢力を保ったまま、関東地方へ上陸。東京をはじめ東日本各地で猛威を振るい、甚大な被害を及ぼした。特に大きかったのが浸水。さらにその後の断水が被災者を苦しめた。そんな被災地で、名もなき企業や人たちが、一人でも多くの被災者を救うため汗を流していた。その中には番組がかつて追いかけていた主人公たちの姿も・・・。
巨大台風から1ヵ月。その裏で繰り広げられていた、被災者を救う知られざる取り組みに密着した。

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放送内容詳細

水没した町で動けなくなった人を救え…執念の技術者が生んだ“救命ボート”

今回の台風19号で、特に甚大な被害が出たのが長野県だ。記録的な大雨で県の中心部を流れる千曲川の堤防が決壊。浸水被害を受けた住宅は9000世帯を超えた。台風一過の10月13日、長野市。浸水被害で水浸しになった市内を、一艘の特殊なボートが進んでいた。それは「エアボート」と呼ばれる、プロペラの力で進む船。通常、スクリューで進む船の場合、水中に障害物がある場所では走行が困難で、水害の救助では使えない。エアボートは空気の力でプロペラを回して進むため、水深が浅いところでも進むことが可能だ。くまなくパトロールしていると、家が浸水し、逃げようにも逃げらない人々の姿が・・・。すぐにボートに乗せて救助。被災者は無事避難所へと移動することができた。
このエアボートの生みの親が佐々木甲さん(62歳)。佐々木さんはもともと、空調や内装工事を請け負う会社を経営していたが、東日本大震災をきっかけに、水害から人々を守るエアボートの開発・製造に力を入れてきた。その開発から完成までの様子は2013年に番組で密着取材していた。完成後、2015年の茨城・鬼怒川氾濫など、いくつかの災害でボランティアとしてエアボートを投入し多くの人たちを救ってきた。そして今回の台風被害でも、エアボートとともにいち早く現場に入り、ボランティアとして、自衛隊などでも手が回らなかった人々を救ったのだ。しかし、佐々木さんは満足していない。
「一艘でも多く各地に配置できれば、もっと多くの人を救えるはず」。そんな佐々木さんの元に、ビッグチャンスが舞い込んだ・・・。

断水地域の人たちに安らぎのひと時を!水道不要の“ハイテクシャワー”

今回の台風でも大きな問題となったのが“断水”。特にシャワーやお風呂は多くの水を使うため、使用できない人たちが続出した。そんな被災地の人々を救うのが「シャワーボックス」。水道がなくても、タンクの水でシャワーが浴びられる、コンパクトなシャワー施設だ。しかも排水を浄化して、9割以上が再利用できるため、少しの水でもシャワーを浴び続けることができる。濾過後の水は匂いも一切なく、水道水の基準を上回るほどの水質を誇る。秘密は6種類のフィルターと、「AI」。水の汚れを感知すると、AIを搭載した装置が瞬時に最適なフィルターを選択して水を濾過するという“ハイテク機器”だ。このシステムを作ったのは、「WOTA」というベンチャー企業。東大の大学院などで水とインフラの研究をしていた北川力さんを中心に、仲間が集まって立ち上げた会社だ。去年7月、ガイアの夜明けでは水害を受けた岡山県で活躍した北川さんたちとシャワーボックスを取材していた。
あれから1年。シャワーボックスはさらにコンパクトになり、設置もわずか1時間と、機動性を増していた。そんな中で起こった今回の台風被害。さっそく千葉や長野に出動し、被災者にひと時の安らぎを提供した。社員総出で保有するシャワー機をフル稼働させたWOTA。しかし今回は被災地域が想像以上の広範囲に渡り、対応も限界に達してしまう。毎年のように起きる水害にもっとフレキシブルに対応できる態勢を組めないか…。またいつかやってくる水害に備えて、新しい仕組み作りが始まった。

水没した車20万台・・・ 車もオーナーも救うプロ集団

水害で家屋などの次に問題となるのが“車”だ。浸水した車はそのままでは動かず、中古車として売ろうにもなかなか価値がつかない。そんな被災地で水没してしまった車を買い取り、救いの手を差し伸べるプロ集団がいる。「TAU」という企業だ。事故車などの損害車を買い取っているが、最近頻発している水害で水没してしまった車の取引が増えているという。仕入れ先は、損保会社やディーラー、リース会社が中心だが、車両保険に入っていなかった個人から「買い取ってほしい」という依頼が増えているという。その場で担当者が査定し、成立すればすぐに買取してもらえる。災害などで痛手を被った上に、車を廃棄すればさらに多くの支出を強いられるのが普通で、逆にお金になると喜ぶ被災者が多いという。
TAUでは今回の台風19号によって水害を受けた車は約20万台にのぼると集計。過去最大の2万台を扱うことになると読んで、全社で対応にあたることになった。被害が大きかった地域に、臨時のモータープールを確保。集められた車は高圧洗浄機でクリーニングされ、損傷度などを確かめる。そしてすぐにネットオークションに登録。国内だけでなく世界119の国・地域の業者や個人が落札に参加し、ほとんど1週間もしないうちに買い手が決まるという。買い取った業者が修理し、再び中古車として新しいオーナーに売るのだ。そのあとを追跡すると、ある国の、ある都市へ。そこは9割以上が日本車ともいわれる巨大市場だった。水没した車が見事に復活し、異国の地を再び走っている姿がそこにはあった。

今週のピックアップ曲 ― あの場面でかかっていた名曲は何? ―

アーティスト 井筒昭雄
曲名 いる・いらない
アルバム ブラック校則

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本編21分33秒。
WOTAが開発した循環式シャワーを被災地に持ち込んだ前田さん。
WOTAのシャワーは、台風で被災し、断水して困っている人たちの心の拠り所となっている。

このシーンで使用している曲は「いる・いらない」
井筒昭雄氏によるサウンドトラック「ブラック校則」に収録されている。

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