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2020年4月14日 放送 第909回
楽天の野望

4月8日、楽天が携帯電話事業に本格的に参入する。最大のウリは大手3社の半額以下という料金プラン。300万人に限っては「1年間無料」にする。しかし、サービス開始までは苦難の連続だった。通信ネットワークの要となる基地局の設置が計画通りに進まず、当初予定していた昨年10月のサービス開始を大幅に延期せざるをえなかった。試験サービスで通信障害が発生したことなどで、総務省から4度もの「行政指導」を受けた。何としても自前の通信網を完成させなければ...楽天グループ数千人が総力を結集する特命プロジェクトが始まった。ガイアはその舞台裏に密着取材。グループを率いる三木谷社長が携帯参入の先に描く「楽天の野望」に迫る。
放送内容詳細
「経済圏」を拡大せよ!

三木谷社長が、携帯参入にこだわる理由の1つが「経済圏の拡大」だ。楽天は通販サイト「楽天市場」をはじめ、旅行、金融、電力など、約70サービスを展開。それらをポイントで紐付けている。この「楽天経済圏」の利用者は1億人以上。楽天のあらゆるサービスが携帯電話で使われる今、国内で第4の通信キャリアとして参入することで、さらに利用者を囲い込み、経済圏拡大の切り札にしようとしていた。
特命チーム「SWAT」始動

携帯参入で最大の課題は、電波を送受信する基地局のネットワークをどう張り巡らせるか。そこで楽天はこれまでのコネクションをフルに活用し営業を行った。楽天市場なら通販出店者、楽天トラベルならホテルなど、屋上に基地局を設置させてくれる取引先がないか、ローラー作戦で洗い出していく。しかし、すでに大手3社におさえられていて、最後発の楽天が入り込める余地がない地域が見つかった。そこで立ち上がったのが「SWAT」と呼ばれる特命チーム。選りすぐりの社員と専門家からなる精鋭部隊だ。果たして電波の「空白地帯」を埋めることができるのか。
待たせない携帯ショップ

携帯参入のもう一つの挑戦が“待たせない店舗”だ。携帯ショップでの手続きは、とにかく時間がかかるとの声が多い。楽天が目指したのは、待ち時間を短縮し、客のストレスを軽減することで、大手3社から客を奪おうという戦略だ。ビルの一室に模擬的な売り場を設置し、「時短」の検証を繰り返していく。7ヵ月に渡る実験の末、編み出した独自の仕組みとは。
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