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2020年7月28日 放送 第924回
コロナ大逆風...ニッポンの翼は今~密着JAL 緊迫の3ヵ月~
放送内容詳細
国内線需要を掘り起こせ!カギはパンダ!?

緊急事態宣言下の4月。羽田空港を取材すると、滑走路は飛行機で埋め尽くされていた。減便が相次ぎ、飛ぶことができずに駐機していたのだ。日本航空(JAL)では国際線だけでなく、国内線でも最大8割を減便したという。
こうした国内線の路線を統括するのが「路線事業戦略部」だ。徐々に乗客が戻り始めた6月。夏に向けていよいよ本格的に便を復活させる準備に入っていた。需要を正確に判断し、飛ばす飛行機の数や大きさを決めなければならない。そこで目を付けたのが地方の「埋もれる観光資源」。国際線の需要が戻らない中、夏の観光需要は国内に集中するはず。これまで注目されていなかった観光地も、魅力をPRすればドル箱路線となるのではないか。そこで目を付けたのがJALだけが飛ばしている「羽田-南紀白浜」路線。空港から市街地まで車で10分。沖縄に負けないキレイな海と、上野より間近で見ることができるパンダ。新鮮な魚に温泉まである。しかし認知度の低さから、これまで稼げる路線ではなかった。どうやって需要を喚起するのか、コロナの今だからこその秘策があった。その結果は・・・。
利用客99%減の国際線…お客様は“貨物”!?

4月の羽田空港の発着枠拡大に合わせて、国際線に力を入れる計画だったJAL。しかしコロナの大逆風で、5月の国際線の旅客数は前年より99%も減ってしまった。海外への行き来が厳しく制限されている中、しばらく需要は見込めない。さらに飛ばせない飛行機も維持費がかかるなど、経営を圧迫する一方だ。そうした中、アジア有数の拠点である上海支店では“貨物”の強化に乗り出していた。貨物専用の飛行機を持っていないJAL。通常の航空機に客ではなく、機体下部の貨物スペースに荷物を積み、物流で稼ごうというのだ。まずは1日1便のみ運航。より収益性の高い荷物はないか。スタッフ自ら、いろいろな需要を見つけるために動き回る。そんな中、ある可能性を秘めたものが見つかった。それは夏の季節、日本人が大好きなあの食べ物だった・・・。
念願のCAに… 3児のママ 試練の夏

JALが今後の成長戦略として期待するLCC(格安航空)事業。「ジップエア」というグループ会社を立ち上げ、5月にタイ・バンコクへ向けて初フライトを迎えたが、乗客を乗せることができず、貨物便としてのテイクオフとなってしまった。現段階でも、貨物便としてのフライトだけで、依然として乗客を運ぶ目処は立っていない。一方、ジップエアには航空業界で働くことを夢見て異業種から入社した社員たちがいる。4月入社の約20人の客室乗務員は、メーカーの開発、ホテルの受付、コールセンターなど、前職は様々だ。その一人、門脇晃子さん(34)は大学時代にかつて航空業界を目指したが、叶わず教育の道へ。3人の子育てが落ち着いたタイミングで再び夢を叶えようとジップエアに入社した。家族の応援を受けながら、訓練に励む日々。いま何を思うのか。
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