バックナンバー
2020年10月13日 放送 第935回
ヤンキーを戦力に!~新たな“働き手”発見~

不良少年や不登校だった中卒、高卒の若者たちを集めて訓練し、大手企業で活躍する人材に育て上げる異色のプログラムがある。その名も「ヤンキー・インターンシップ」。開始から4年で卒業生は300人を超え、いまやソフトバンクなど大手企業で戦力として働いている。このプログラムを立ち上げたのは、自らもどん底から這い上がった元ヤンキーたちのスタートアップ企業「ハッシャダイ」だ。
大卒と中・高卒の間にある学歴格差、さらに東京と地方などの間にある情報の格差をなくし、"道"を外れてしまった若者たちに、人生を切り拓くチャンスを与えている。人手不足の日本で、女性、高齢者、外国人と新たな働き手を探してきたが、中小企業以外でもいま、中卒・高卒の若者たちを新たな戦力として考える動きが出ている。
既存のシステムで見落とされてきた若者は、今後さらに必要になってくるはず。ハッシャダイの取り組みを追い、そのヒントを探る。
放送内容詳細
ヤンキーの人生を変える「三方良し」の関係

ヤンキーインターンに参加できるのは、17歳から24歳までの非大卒、いわゆる中卒、高卒だ。
非行に走った少年少女の中で、「人生を変えたい」というやる気のある者を募っている。
参加費は無料で、研修中は、住まいと1日1000円の食費まで提供している。
研修では、名刺交換などビジネスの基本マナーやマーケティングなどを学ぶほか、通信機器の営業などの実践も。そして夜は、シェアハウスで反省会とロールプレイング、みっちり鍛え上げられる。またここで、学校では得られない仲間との絆が生まれ、研修からの脱落を防ぐという。
研修の参加費を無料にできるのは、インターン生が営業で稼ぐ「カネ」と、卒業後の企業への紹介手数料を収入源としているから。参加への壁をできるだけ取り払うための工夫だという。
「学歴が無くても質の良い人材を取りたい」企業にとって、ハッシャダイで鍛えられた若者は魅力的。ハッシャダイ、若者、そして企業にとって、「三方良しの関係」が成り立っている。
ハッシャダイで鍛えられる若者たち

番組では、4月に入った若者たちに密着。
・うつ病になり大学に進学が出来なかった20歳の男性。
「ヤンキーインターンで頑張って、親孝行したい」と岩手から上京。
しかし、実践としてやる営業で一苦労。1日に100件以上電話で営業するが、思うようには売れない。「やめたい」と何度も思うが、一緒に研修に参加している仲間がそれを踏み留まらせる。
・幼いころから経済的に恵まれなく、アルバイトでお金をため、大学に進学しようとするも、
親が病気になり大学に行くのを断念した男性。友達たちが大学を卒業し、就職していくのを見て、「自分も環境を変えたい。クリーンな仕事について家族を幸せにしたい」とハッシャダイに。
何としてもホワイトカラーの就職をと奮闘する。
ハッシャダイ×三井物産

大手商社三井物産のネットを使った新規事業。
その営業に、ハッシャダイが選ばれた。迅速な対応と実績が三井物産の担当者の目にとまったのだ。
ハッシャダイの社員も「生きている限り、三井物さんのみなさんと出会ったり、話す事なんて正直ないと思ってた」という・・・。
三井物産と中卒、高卒の若者のコラボは成功するか!?
バックナンバー
テレ東プラス
放送内容の記事を公開中
ご注意下さい
最近、「ガイアの夜明け」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
「ガイアの夜明け」を始めとした報道番組が、取材対象者から金銭を受け取って番組を制作することはありませんので、ご注意ください。当社では、あくまで報道番組の視点から番組が独自に取材対象の選定にあたっています。
不審な働きかけがあった場合には、テレビ東京までご連絡ください。