日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週金曜日 10時 ~1054
テレビ東京系にて放送中

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2020121 放送 第942

いま"木造"が大変貌!~新技術が家と街を変える~

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火に弱い、揺れに弱い、ということもあり減っていった「木造建築」。しかし、今、かつての勢いを取り戻しつつある。街中には木材をふんだんに使った建物が増え、「木のぬくもりを感じられる」と好評だ。国立競技場をはじめ木造建築を数多く手がけてきた建築家の隈研吾さんは「21世紀は"木造の逆襲"の時代」と熱く語る。「木造の復権」、その背景にあるのが、"火事・地震に弱い"ことをカバーする新技術の登場だ。しかし、それらの加工を施した木材を一般の住宅に広めるには、コストの壁が立ちはだかる。国土の3分の2が木々で覆われた"森林大国ニッポン"。国産の木材の有効活用は、荒れた森を救うことにもつながる。果たして、壁を乗り越え、木造を広めることはできるのか?新たな建築にかける人々を追う。

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放送内容詳細

“絶対に燃えない”家に挑む!83歳社長

二つ並んだ木製の小屋に火が放たれる。燃え上がる小屋の隣で、もう一つは燃えずに残っている。見守るのは、建材メーカー「ニッコー」の社長・塩田政利さん(83歳)。塩田さんが生み出したのは、木材に液体ガラスを浸透させる世界初の技術。木材が燃えにくく、腐りにくくなる一方、通気性や香りなど、木の良さはそのままだという。そして今、新たに取り組んでいるのは、すでに建てた家を「火事に強い家」に変身させる技術だ。

“森林大国ニッポン”の危機

ここ数年、街の中に木造建築が目立つようになってきた。駅舎、小学校、商業施設。実は、2010年に施行された公共建造物の木造化を促進する法律が後押ししている。大手コーヒーチェーンの「スターバックス」も、ここ数年、木にこだわった店づくりを進めてきた。西東京市で新店舗の建築現場を見てみると、テーブルに使っているのは東京の多摩地域の木材。今後も地元のものを取り入れていくつもりだという。 しかし、“森林大国ニッポン”の現状に目を向けると意外な光景が広がっている。それは、日が差しこまない暗いスギの森。戦後、スギやヒノキが全国に植えられた。ところが、鉄筋コンクリートの建築が普及し、木材も安価な輸入ものが登場。国内材の価格は急落し、森での仕事を生業にしていた人たちは仕事を失った。無人の村は森に飲まれ、荒れたスギ林は治水力を失い、土石流をひきおこす…。きちんと間伐を行わなければ、森は荒廃する一方。今こそ求められるのは、間伐した木の木材としての有効活用だ。

新たな木材で時代を切り拓け!地方の建設会社が挑む未来

今、値段がつかなかった間伐材が、新たな建材に生まれ変わっている。岡山県真庭市にある「銘建工業」。ここで作られているのが、「直交集成板=CLT」と呼ばれる建材だ。木の板を何層にも重ねて耐久性を強化したもので、大きいものだと3メートル×12メートル。巨大で頑丈な積み木のイメージだ。 岡山の住宅メーカー「ライフデザイン・カバヤ」では、この新たな木材をいち早く取り入れてきた。新築の着工戸数が減少する中、CLTで建てる住宅に社運をかけるという。しかし、一般に広めるには大きな壁が立ちはだかっていた。それはコスト。坪単価およそ80万円と、まだまだ高いのだ。そこで責任者の平岩さん(53歳)が考えたのは、技術面からの突破。標準のCLTの厚さは15センチだが、これを12センチにすることでコストを抑えようというのだ。最大の関門は強度を維持できるか。試験場で800度の炉で燃やし、60分耐えれば商品化できる。しかし、クリアまであと4分のところで…。次の一手は、CLTの説明会の開催。「コストを下げるには全国へ普及させることが不可欠」と、一緒にCLTを展開していく仲間を募ろうと考えたのだ。しかし、広い会場に来たのは1社だけ…。果たして、新たな木材を世に広める挑戦の行方は?

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