日経スペシャル ガイアの夜明け

毎週金曜日 10時 ~1054
テレビ東京系にて放送中

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202271 放送 第1021

誰が、いつ、どこで、どのように?~「食品追跡」が価値を生む~

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生産から消費までを追跡し"見える化"する「トレーサビリティ」。それを今、偽装防止や安心安全の担保など、食品の価値を高めるために活用する動きが進んでいる。威力を発揮しているのが、データ履歴の改ざんが不可能なブロックチェーンの技術。それにより消費者は、商品に貼付されたQRコードから「誰が・いつ・どこで生産して、どのように店まで届けられたのか」を正確に知ることができるようになる。今、積極的にトレーサビリティの導入に取り組むのは熊本県。今年2月、「熊本県産」として販売されていたアサリに中国産が混入していた「産地偽装」が発覚。今回、ITを使った流通の追跡で目指すのは、もちろん信頼の回復だ。プロジェクトチームの舞台裏に、ガイアのカメラが密着した。さらに、トレーサビリティの最先端として注目されるのが、AIを使ったスマート漁業を支援するオーシャンソリューションテクノロジー(長崎・佐世保市)。今回は「IT×漁業」の技術を応用し、漁獲された魚が飲食店に届くまでをデジタル追跡。その結果、客は「魚がいつ、どの海域で獲られ、どこで水揚げされ、店に運ばれてきたか」を詳細な位置情報とともに知ることができる。情報をより具体的に伝えることで魚の付加価値を高め、ブランド化につなげるのが狙いだ。漁獲・加工・流通・販売の透明化は、不正流通の防止や食の安全の確保など、様々な観点から重要だ。新たな段階に入った取り組みの行方を追う。

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放送内容詳細

産地偽装問題で揺れる熊本県産アサリの信頼を取り戻せ!

広大な干潟が続く熊本県の有明海沿岸。ここで水産業界を揺るがす大事件が起こった。今年2月、熊本県産アサリのDNA分析を行った農水省が「熊本県産アサリの97%が外国産の可能性がある」との結果を発表したのだ。有明海に大量に運び込まれていた中国産のアサリ。熊本で育った期間が中国よりも長ければ熊本県産と表記できる「長いところルール」は以前から認められていたが、今回は期間が短いアサリも熊本県産として出荷していたことが明らかに。中には、熊本を経由せずラベルを貼り替えただけの悪質なケースもあった。さっそく熊本県は再発防止を目指し、県庁内にプロジェクトチームを立ち上げた。リーダーは那須博史さん(51歳)。熊本県産アサリの出荷再開に向け、何より大事なのは「流通の見える化」。まずスタートさせたのが、「漁場⇒工場⇒店舗」という過程の「監視」。職員総動員、人海戦術による“人間トレーサビリティ”だ。しかし、産地の違うアサリが混入する機会が至る所にある中、24時間体制でのチェックには限界も…。そこで自動車部品メーカー、デンソーと組み新たに始めたのが、スマホを使ったトレーサビリティのテストだ。アサリの流通の各段階で出荷日・出荷量などの情報を入力し、それをクラウド上で監視。入力が正しく行われれば、店頭のQRで産地証明書が発行されるというものだ。しかし、県外も含めた複雑な流通経路をカバーできるのか?など課題は山積み。果たして、「熊本県産」の信頼を取り戻すことはできるのか?

「誰が、いつ、どこで、どのように?」情報が食の価値を上げる!

アサリの産地偽装だけではなく、近年、ナマコやアワビ、シラスウナギなどの密漁も問題となっている。そんな中、魚介類が「いつ、どの海域で獲られ、どこで水揚げされ、どのように店に運ばれてきたのか」を詳しい位置情報とともに知ることができる技術が「新たな価値」を生んでいる。「トレーサビリティは、流通の“見える化”だけでなく、魚を“よりおいしく感じる”情報も提供できる」と言うのは、水上陽介さん(41歳)。水産業を支援するIT企業「オーシャンソリューションテクノロジー」を立ち上げたきっかけは、あるベテラン漁師からの相談。それは、うまく行っていない「若手漁師への技術の伝承」をどうにかできないか、というものだった。そこで水上さんが考えたのは、漁の結果を記録した操業日誌のデータ化だ。さらにそこに、気象衛星ひまわりのデータ、潮流の方向、海水温、塩分濃度などの情報を紐づけAIに学習させた。そうして開発したのが、「いつ、どこに行けば魚がとれるのか」を予測するというアプリ「トリトンの矛」だ。そして今回、水上さんたちが、そのアプリを使って実証に乗り出したのは、魚のトレーサビリティ。アプリでは、操業場所、時間、魚種などが簡単に記録できるため、そのままトレーサビリティに使えるというのだ。今回は、漁獲されたアジが、福岡県の飲食店に届くまでをデジタル追跡。客が「アジの舟盛り」を注文するとQRコードが打ち出され、それをスマホで読み取ると…海図上に表示されたのはアジが獲れた場所。さらには漁獲したときの動画も。果たして、客の反応は?

「ニセモノ」「種苗流出」に対抗するには?

不正との闘いは世界規模に。福井県鯖江市にある蔵元「加藤吉平商店」。ここでつくられる日本酒「梵(ぼん)」は世界105の国と地域に輸出され、海外の名だたるコンクールで数々の受賞を誇るが、それ故の悩みがあった。“ニセモノ”の存在だ。そこで加藤さんが頼ったのが、「SBIトレーサビリティ」の輪島智仁さん。用意されていたのは、特殊なチップが埋め込まれたタグ。その驚きの機能とは?一方、果物でも輸出品が大きな問題を抱えていた。原因は“種苗流出”だ。近年、日本の品種をもとに開発された果物が、海外で無断で作られているのだ。これまでに「とちおとめ」などのイチゴやシャインマスカットが流出したという。ブランドを育ててきた日本の生産者が報われない事態に対抗するには…。ここでも、輪島さんが動き出していた。

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