日経スペシャル ガイアの夜明け

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2023年5月5日 放送 第1063回

私に社長をやらせてください!

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日本の経済を支える中小企業。いま頭を抱える深刻な問題が「後継者不足」だ。中小企業庁によると、2025年までに70歳を超える高齢の経営者は245万人にも上り、うち半数の127万人の後継者が未定。その経営者たちが廃業すると、650万人の雇用が失われるともいわれている。そんな"大廃業時代"の危機が迫る中、いま後継者不足の問題を解決する一つの方法ではないか?と新たな事業承継の仕組みに注目が集まっている。ガイアでは、この仕組みを使い中小企業の経営者になった人や、経営者を目指す人に密着。社長として新たにチャレンジする"やりがい"や、経営することの難しさを伝える。

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内容詳細

後継者がいない…40年続けた店を売却へ…

沖縄県・読谷村。地元の人々に愛されるお好み焼き店「馬之助」。運営するのは、合同会社「オコノミマン」の鈴木正廣さん(65歳)。40年前に開業し、夫婦で最大3店舗に拡大するまで事業を成長させてきた。しかし、鈴木さんは、高齢ということもあり事業を継続していくことに不安を感じていた。4人の子どもがいるが「無理強いはしたくない」と継がせるつもりはない。そこで出した答えは、会社を売却することだった。

故郷のため…安定を捨てて“中小企業の社長”に

2022年1月、大屋貴史さん(47歳)は、住宅リフォームや新築住宅を手掛ける「ミスターデイク」を買収し社長に就任した。ミスターデイクは、従業員14人、年間売上高約10億円という山梨県・甲府市の中小企業だ。大屋さんは、甲府市生まれ。東京大学卒業後、大手広告代理店や経営コンサルティングを行う会社などでキャリアを積んできた。しかし、「自ら会社を…」という夢が捨て切れず、経営者になる道を選んだ。そこには「自分が生まれ育った故郷を元気にしたい」という並々ならぬ思いがあった。その大屋さんがミスターデイクの買収に活用したのは、日本では珍しい「サーチファンド」というもの。ゼロから起業するのではなく、「既存の会社を買収し経営者になる」仕組みとして欧米で広がっている。「サーチファンド」では、経営者を目指す人が投資家から出資してもらい、その資金で自分が経営したい会社を探す。その後、会社が見つかると、今度は買収資金を支援してもらい、新たな経営者となる。念願が叶い、経営者になることができた大屋さん。会社の成長のため新たな事業を模索する中、目を付けたのが、県内に多く存在する「空き家」だ。実は山梨県は空き家率日本一。それらをリノベーションして活用できれば、空き家問題を解決でき、ミスターデイクの売り上げアップにもつながる。さっそく従業員にその方針を伝えた大屋さん。しかし…。

子どもたちの「未来を生きる力」を育てるために…

黒澤慶昭さん(37歳)も、「サーチファンド」を活用した一人。子ども向けパソコン・タブレット教材を企画・販売する「タオ」を買収し、2022年2月に社長に就任した。もともと、大手金融会社に勤めていた黒澤さん。タオの社長就任に至るまでに、自ら数千もの企業を調べ、メールや手紙を送り買収をもちかけたという。最終的に、縁もゆかりもない滋賀県・草津市に本社をかまえる教材会社を買収した背景には、「教育を通じて子供たちの人生を豊かにしたい」という思いがあった。タオの主なターゲットは、小中学生。しかし黒澤さんが最も商機があるとにらんだのが0-4歳の幼児。新たなコンテンツ作りと販路探しに奔走する日々が始まった。

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