日経スペシャル ガイアの夜明け

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2023年7月7日 放送 第1071回

病院を再生せよ!~医療崩壊の危機との闘い~

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あなたが通う「病院」は大丈夫だろうか?実は今、多くの病院が人手不足の問題を抱え、中には、医師や看護師の大量離職につながる場合もあると言う。滋賀県にある市立大津市民病院では、経営体質をめぐり医師たちが大量に離職、患者たちも離れていく事態に。そんな中、立て直しを任され就任した新院長。地域の信頼を取り戻すため奔走する姿を追う。一方、全国的に問題となっている看護師の離職問題。10人に1人が毎年辞めていく状態だ。忙殺され患者と深く向き合う余裕もなく疲弊し退職していく例が後を絶たないという。この課題に真正面から取り組む試みが各地で始まっていた。様々な課題を抱える医療の現場で、医療崩壊の危機と闘う人々の姿を描く。

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内容詳細

医師の大量離職で「病院崩壊」の危機!奔走する新院長の闘い

琵琶湖を望む滋賀県大津市。市立大津市民病院はこの街で長年、市民の健康を見守り続けてきた。しかし今、市民の評判は…。「市民は置いてけぼり」「情けない」「責任感がない」と手厳しい。事が起こったのは昨年2月、業績不振を理由に一方的に人員の削減や交代などを迫られたと外科医たちが反発。それを端緒に32人の医師が一斉に退職の意向を示す問題に発展した。そんな中、昨年4月に着任したのが日野明彦院長(67)だ。日野さんは28年間、県内の病院で脳神経外科医として1万件以上のオペをこなしてきた臨床一筋のスペシャリスト。「誰かが何とかしないと」と重責を引き受けた。医師の大量離職によって、院長も現場で外来から手術までを担う。「人が少ないので、1人で色々なことをやらないといけない」。昨年度、この病院は過去最大となる15億円の赤字(医業利益)となった。騒動を受け、患者数が激減、病床稼働率は約79%と前年度から10ポイント近くも落ち込んだ。市立大津市民病院は地域のかかりつけ医から紹介された患者に詳しい検査や専門的な医療を施す「地域医療支援病院」。その紹介が特に減っているという。「そこは生命線」と日野さんは、市内の開業医を回り、患者の紹介をお願いするが…。さらに今、日野さんが地域の信頼回復を目指し、外科チームを中心に病院全体で取り組んでいるのが、「エクスプレス外来」だ。初診からオペまで、通常、数週間から数カ月かかるところを、10日間程度の短期間で終えるというもの。「なんとか1年やってきて出口は見えないが、できるだけのことはやって軌道に乗せたい」。院長の奮闘に密着する。

看護師が辞めていく…現場からの改革

現在、全国の病院が直面する深刻な課題。それは、看護師不足。看護職員の離職率は、今、11.6%。10人に1人が毎年辞めていく実態がある。離職理由の一つになっているのが人手不足による「勤務のきつさ」だ。そんな中、現場では様々な対策が行われている。神奈川県にある海老名総合病院。できたばかりの新病棟は、なんと三角形の構造になっている。三角形の頂点に3箇所のスタッフステーションを配置。看護師が病室にアクセスしやすくなり、目が行き届くようになるという。果たしてその成果は?一方、福岡にある飯塚病院でも、不思議な光景があった。看護師1000人以上を束ねる看護部長の森山由香さんに病棟を案内してもらうと…スタッフステーションに看護師の姿がない。そして、ナースコールもほとんど鳴らず、静かだ。看護師たちは一体?なんと全病室に看護師が常駐しているのだ。これは、「セル看護提供方式」と呼ばれる新しいシステムで、全国の病院に広がっているという。看護師の離職を減らす改革の最前線を見つめる。

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