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2023年9月1日 放送 第1079回
自然災害に立ち向かう!~大地震・豪雨…命を守る最前線~
放送内容詳細
地震による建物倒壊を防ぐ! 独自アプリを開発した大学教授

都内某所、古い木造住宅が立ち並ぶ「木密地域」を歩くのは、東京理科大学工学部建築学科教授の高橋治さん。スマホのアプリを開き、ある家を「診断」した。すると、地震で倒壊の恐れがあるという表示が…実はこれ、高橋さんが開発したアプリ。地震による建物の倒壊危険度を即時に判定できる。住民たちに耐震の備えをしてもらうなど、被害を小さくするための意識付けにつなげたいという。高橋さんは一級建築士として構造設計に携わり、耐震・免震の研究を続けてきた専門家。国内外の地震被災地にも赴き、被害を少なくするための取り組みを行ってきた。今回のアプリは30年間の研究の集大成のような位置づけだという。その高橋さんがいま最も力を入れるプロジェクトがある。富山県射水市で100年続いた銭湯が老朽化のため空き家に。それを耐震改修し蘇らせるというものだ。どのように改修していくのか。
災害に強い首都へ! 「TOKYO強靱化プロジェクト」の舞台裏

東京都は今年、部局を超えた横串の大規模プロジェクト「TOKYO強靱化プロジェクト」を立ち上げた。2040年代までに約15兆円をかけて、ハードの整備に加え地域や住民を巻き込んだソフト面の施策を展開するという。職員たちは、激甚化する風水害と最大震度7とも言われる首都直下地震への対策に奔走する。そのひとつが、環状七号線の地下に建設中の巨大トンネル。大雨などで河川が増水した際に都市部への洪水を防ぐ調節池だ。工事区間は5.4キロと、既存の調節池と連結すれば国内最大となる。真夏の東京地下で進む巨大工事現場にガイアのカメラが入った。
独自開発の植物で水害を減らす! 親子三代でつなぐ夢

頻発する水害に独自開発の植物で対応しようという親子がいる。鳥取県岩美町にある「フジタ」の藤田豊博さん(55)と長男の大地さん(20)だ。豊博さんの父、道明さんが開発した「常緑キリンソウ」という植物は、マイナス30℃から50℃で生息が可能で、乾燥にも強い。年間を通して緑が保たれる上、雨水だけで育ち水やり不要という優れものだ。この常緑キリンソウを「魔法の袋」に入れて植え付けると、高い保水能力で土壌流出や雑草侵入を防げるという。藤田さんは、さらに袋の保水性を高める新製品の開発に取り組んでいる。豪雨の際に、袋でいったん水を受け止め、ゆっくり流していくことで、建物内部や周辺への浸水被害を減らすことができるという。全国で頻発する水害にどう対応するのか、親子の挑戦を追った。
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最近、「ガイアの夜明け」に出演できると持ちかけて、多額の金銭を要求する業者があるとの情報が寄せられました。
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