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2024年9月20日 放送 第1132回
異彩を放て!世界へ~誰もが輝く社会へ~
「誰一人取り残さない」ことを誓った世界共通の目標「SDGs」。その根幹をなす概念として重要視されているダイバーシティ(多様性)に"強い信念"で取り組むスタートアップ企業がある。岩手県に本社を置くスタートアップ企業「ヘラルボニー」。知的障害のあるアーティストとライセンス契約を結び、2000点を超えるアートのデータを活用した商品の企画や販売を手掛けている。共同で創業したのが双子の兄弟、松田崇弥氏と文登氏。2人が会社を立ち上げたきっかけには、4歳年上の兄の存在がある。兄の翔太氏には、自閉症という先天性の障害があった。2人は言う、『彼はもちろん、笑います、悲しみます、怒ります、そして、涙を流します。しかし、兄はよく「可哀想」と表現されることがありました。同じ感情を抱いているにも関わらず、なぜ「可哀想」なのだろう』幼い頃からの疑問を胸に、障害がある人たちに関わる仕事がしたいと起業した。「豊かな感性」「繊細な手先」「大胆な発想」「研ぎ澄まされた集中力」...障害者の無数の個性を「異彩」ととらえ、福祉を起点に新たな文化をつくることを目指した。今、その「ヘラルボニー」にはダイバーシティ経営に取り組む大手企業などから、協業の申し入れが後を絶たない。さらに今年、パリに拠点を設け世界へ打って出る。果たして、2人の取り組みは、世界へと「異彩」を放つことができるのか。
内容詳細
大手企業と続々協業!「異彩」を放つアート作品
知的障害と一括りに呼ばれる人々にも、個性があり特別な才能がある。そんな彼らの輝きを「異彩」と位置づけ、その可能性を世の中に発信している「ヘラルボニー」。2018年に設立、共同創業者の松田崇弥さん、文登さんの兄弟は、創業時から全国の福祉施設や障害のある人の家庭を訪問し、才能を探して回った。そして知的障害のある作家とアートライセンス契約を結び、支援ではなく対等なビジネスパートナーとして作家の意思を尊重しながらプロジェクトを進め、正当なロイヤリティを支払うビジネスモデルを構築した。いまでは52施設、241名の作家と契約し、2000点を超えるアートのデータを活用した商品企画・販売を手掛けている。そんな「ヘラルボニー」には、ダイバーシティ経営に取り組む大手企業から、協業の申し入れが後をたたない。資生堂の本社オフィスのエントランスやニコンのカメラのパッケージデザインなども手がけてきた。今回、新たにJALと始める協業は、アートデータを活用した紙コップのデザイン。果たしてどんなものが出来上がるのか。
「誰もが輝く社会へ」…日本発世界への挑戦!
5月にフランスで開催された欧州最大級のテックイベント「VIVA TECHNOLOGY」。ヘラルボニーはその取り組みが評価され、ラグジュアリーグループ「LVMH」が主催するイノベーションアワードで優秀賞を受賞することに。LVMHの支援を受けられることで、パリを拠点に海外へ進出する足がかりを掴む。海外でも障害のあるアーティストの掘り起こし、新たな商品として世界へ発信するため走り出した双子の兄弟。最初の商品に選んだのはシルク製のスカーフ。パリ・ファッションウィークでのデビューを目指す。かつてない取り組みへ、ヘラルボニーが協力を求めたのが愛媛県にある「ユナイテッドシルク」という会社。実はこのユナイテッドシルクも「VIVA TECHNOLOGY」に出展していたスタートアップ企業。繭からとったシルクを、繊維としてだけでなくパウダー化して、美容や食、医療分野へ応用する技術が高く評価された。しかし、ヘラルボニーが頼った理由は、その技術力だけではない。社長の河合 崇さんの取り組みに共感したからだ。実はユナイテッドシルクでは、地元の社会福祉法人と連携して障害者によるカイコの飼育を行っている。河合さん自身の身内に障害のある家族がいることがきっかけだという。誰もが当たり前に輝ける社会をめざす「ヘラルボニー」と「ユナイテッドシルク」、その世界への挑戦を追う。
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2025年4月28日










