日経スペシャル ガイアの夜明け

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2025年10月17日 放送 第1187回

Bリーグの野望~いまこそハコモノで稼ぐ~

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地方を中心にハコモノ(スポーツ施設)を核としたビジネス・地域活性化に取り組む企業やチームが増えている。サッカー・サンフレッチェ広島の「エディオンピースウイング広島」、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの「エスコンフィールドHOKKAIDO」などが、その成功例とされる。そうしたなか、ハコモノを起点とした新たな取り組みを始めているのがプロバスケットボールリーグのBリーグ。産声を上げた頃、その会場の多くは自治体が所有する体育館だった。コートが何面取れるかなど、あくまでも競技者目線に設計されたもので、土足や飲食も制限されていた。座席は固く、トイレも行列必至でファンの観戦体験を高める意識は薄かった。しかし今、Bリーグは2020年に就任した島田慎二チェアマンの掲げる「B.革新」のもと、かつてのイメージを一新する最新設備を備えた「アリーナ」を舞台に、プロクラブ運営を収益事業に変えつつある。一度造ったらその先は赤字を垂れ流すだけと考えられがちなハコモノを、収益を生み出し、周辺の人流を変え、経済効果を生み続ける施設と位置づける。いまこそハコモノで稼ぎ、地域を活性化させようと動き出した挑戦者たちを追う。

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内容詳細

“稼げるハコモノ”で地域創生…Bリーグの野望

稼げるハコモノを推進するのが2015年4月に創設し、今年開幕10周年を迎えるジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ=Bリーグ。市場規模は約650億円、観客動員数は年間約485万人を超えるなど急成長を続けている。国民的スポーツのプロ野球には遠く及ばないものの、若年層や女性層への訴求には強みがある。そんなBリーグのコンテンツ力で地域創生を目指すのが島田慎二チェアマン。集客ありき、アリーナありきのリーグ運営でこれまでのプロスポーツとは一線を画する経営戦略を打ち出す。島田チェアマンが掲げる「B.革新」では、まずチームが稼げることを重視。サッカーなど一般的なプロリーグが採用する競技成績による昇降格を廃止し、「売上高12億円以上」「5000席以上のアリーナを確保」などビジネス面に重点を置いてライセンスを承認するという手法を採用した。その狙いとは…。世界トップの米NBAに次ぐ、2位のリーグを目指すという島田チェアマンの野望に迫る。

アリーナ新時代…‟稼げるハコモノ”に秘策アリ!

B.革新のもと、東京に拠点を置く強豪チーム「アルバルク東京」が新たなホームアリーナの建設を始めていた。プロジェクトの責任者は林洋輔さん。トヨタ自動車とともに親会社の一つである三井物産から出向中の商社マンだ。これまでチームは、代々木第一体育館など既存の施設を借りる形で試合を開催してきた。しかし、そのたびに試合仕様に整えるための大きなコストがかかることに加え、高い入場料を払う客に満足してもらえる設備ではないことを課題と考えていた。自前のアリーナを造るにあたり、林さんは来場者に「究極のエンターテインメント」を体験してもらい、さらに協賛するスポンサーの広告効果も最大限に高めることで、「稼げるハコモノ」を目指し奔走する。バスケの本場アメリカに負けない大型ビジョンや、観客席を囲む、かつてないリボンビジョンを導入。さらに特別な観戦体験を演出するため、スイートルームやラウンジなどの空間設計のほか提供する食事のメニュー開発にも力を入れる。しかし、最大の課題は年間約30試合しか開催されないBリーグの公式戦ホームゲームの試合数。試合がない日の方が多いアリーナを「稼ぐハコモノ」にするため、林さんが取り入れた秘策とは…。

「夢のアリーナ」を巡って地域が分断!?どうするBリーグ

バスケットボールで地域を創生する。そんなB.革新の目標のひとつが、全国47都道府県にBリーグのクラブをつくること。島田チェアマンの元、その活動の責任者を務めるのがBリーグ経営戦略グループの古澤彬弘さん。創設時からリーグの拡大に携わってきた立役者の一人だ。古澤さん自身の夢も、その47都道府県全てに新アリーナをつくること。各クラブが将来的に「アリーナ」で稼ぎ、地域創生につなげるというビジネスモデルを実現するため、全国のクラブを飛び回って経営面・運営面からサポートしている。しかし、古澤さんは、アリーナの建設が必ずしも地域でプラスに受け止められるわけではない現実を知る。7月、愛知県豊橋市では、アリーナ建設の是非を巡り、街が二分されていた。地元の経営者からは「地域経済の希望」として切望される一方で、自然豊かな公園を「ハコモノ」が壊すとして反対する住民も…。アリーナを巡って住民投票が行われる事態に。果たして新アリーナ建設の行方は…。そして、アリーナが生んだ「分断」を胸に、愛媛県を訪ねた古澤さん。昨季5勝55敗で最弱とされる愛媛オレンジバイキングスを支援するためだ。創業の地をバスケットボールで盛り上げたいと、IT企業のサイボウズが今年出資を決め、チームは29年度までに売上高や平均入場者数などでBプレミア傘下の条件を満たすことを目指している。その目標の達成のために、古澤さんがチームと二人三脚で始めたのはファンの拡大と安定した収益の確保。地域に愛されるチーム、そして望まれるアリーナとは?

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