日経スペシャル ガイアの夜明け

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2025年12月19日 放送 第1196回

追跡!ジェネリック薬~製薬の“再編”が始まる~

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依然として供給不足が続く「医薬品」。今年はインフルエンザが去年より1ヵ月以上も早く流行し、薬局に患者が殺到する中、咳止めなどの入荷が滞っているのが現状だ。国の医療費削減政策により、現在では処方される薬の約9割を占めるまでになったジェネリック薬。その安定供給が危ぶまれている。その背景には、2020年以降に相次いで発覚したジェネリックメーカーの品質不正問題による生産体制の混乱に加え、国が定める「薬価」が毎年改定で下がっていくこと、そして「少量多品目生産」という業界独自の非効率な構造が複雑に絡み合っている。この窮状を打開するため、今業界では新たな動きが・・・国民の命と健康を支える「薬の安定供給」を実現するため、動き出した製薬業界再編の舞台裏に迫った。

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内容詳細

不祥事と構造的課題の連鎖!日本の“薬の最大手”の苦悩

国民生活に直結する「薬不足」はなぜ5年も長引いているのか。そのきっかけは、5年前に起きた小林化工の不祥事だ。当時、小林化工の水虫治療薬に睡眠導入剤の成分が混入し、服用した2人が死亡するという事故が発生した。これに端を発し、他のジェネリックメーカーでも不祥事が次々と発覚。行政処分や業務停止命令が相次いだ結果、生産が滞る事態となった。そんなジェネリック業界で、約800品目の薬を世に送り出す大手・沢井製薬は、薬不足の解消を目的に、3年前「製品戦略部」を新設。そこを取りまとめるのが黒田正城さんだ。沢井には、生産が追いつかない同業他社からの代替依頼が毎日飛び込み、増産が急務となる中、黒田さんは全国の工場と増産に向けた交渉を続けていた。他にも、品質不正の発端となった小林化工の従業員の一部と製造設備を引き継ぎ、供給力の強化をはかるという大胆な一手も。薬不足の解消という重責を担う沢井の奮闘を追う。

中小メーカーの運命を懸けた戦い!再編の仲間は集まるか

国内のジェネリックメーカー約180社の多くは中小メーカーという現実がある。石川・金沢市で1941年に創業した辰巳化学もその1つだ。工場長の中岡健司さんは、1つの製造ラインで様々な種類の薬を少量ずつ作らざるを得ない、業界特有の「少量多品目生産」に頭を悩ませていた。このやり方では、別の製品に切り替えるたびに部品の「型替え」で製造ラインをストップさせる必要があり、効率が悪いという。加えて薬は命に直結するため、中岡さんは製品の品質に細心の注意を払い、その確認作業に時間と労力を費やしている。結果として、大量生産が難しくなっているのだ。この現状を打破するため、明治グループ傘下のMeiji Seikaファルマの小林郁夫さんが動き出した。彼らが立ち上げた「新・コンソーシアム構想」は、中小メーカーを巻き込み、品目統合と基幹工場化によって生産効率を高めるという、業界の未来を懸けた仕組みだ。しかし、その構想に仲間を呼び込もうとしても断られてばかり・・・。果たして小林さんは、コンソーシアムを構築することができるのか?そして、辰巳化学をはじめとする中小メーカーは、この再編の波でどんな運命をたどるのか?

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