林業の共通の悩みは、「木を切って丸太のまま売っても安い外国材との競争に勝てず、切れば切るほどコストがかかり赤字」ということ。この状況から脱皮を図る、地方の山間部の村がある。 人口約1500人の岡山県西粟倉村。この地で林業を中心とした小さな地域経済「百年の森林構想」を立ち上げた1人が代表の牧大介さんだ。
具体的には、「村役場」が「山主」の所有する森林を委託管理。それを「森林組合」が間伐・搬出。切った丸太を株式会社「西粟倉・森の学校」が床材などの商品に加工する。つまり「4者」が連携し、村内の木材に付加価値を付けながら、森林を再生していくという。
するとこの新しい取り組みが評価され、大手企業のオフィスが「森の学校」の床材を採用するなど、西粟倉村の商品は都会での需要が急増。また、可能性を感じた若者も続々と西粟倉村に集まり、家具など木工品製作の若手ベンチャーが次々に西粟倉村で起業し始めた。今や、この山奥の村には、全国から視察が相次ぐまで注目されている。
しかし、意外な課題が持ち上がって来た。皮肉にも地元の木材が足りないのだという。牧さんや村役場による新たな動きが始まった。
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2014年11月4日(火)放送 第639回
ニッポンの"宝の山"を活かす!
日本は国土の約7割を森林が占める森林大国。林業は、戦後復興期に木材の需要が急増し、活況を呈した。その後、伐採された山林には人工林が新たに植樹されていく。しかし昭和30年代以降、国産材は低価格の輸入木材に押され、本来なら大量の人工林が切り時を迎えた現在も、8割を輸入に頼るという〝いびつ〟な状態が続いてきた。そして今、円安に加え高品質の日本の木材が見直され、中国・韓国・台湾などアジアでの需要が上昇。輸出は去年の2.4倍に上るという、新しい時代に突入している。ニッポン林業は復活を遂げるのか...その価値を再発見する新しい動きが始まった。
内容詳細
百年先を見据える!新たな林業に若者も続々参加
東京の木で東京に家を建てる!
東京都の総面積の4割は実は森林。1960年ごろまでは、東京の家の多くは、いわゆる〝多摩産材〟によって作られていた。しかし、安価な外国材に価格競争で敗れ、戦後植えられた木々が切り頃を迎えているにも関わらず、森の大半は荒れ放題になっている。
「東京の森は〝宝の山〟。巨大な住宅市場も直ぐ隣に控えている。」...こう訴えるのが、東京あきる野市の沖倉製材所沖倉喜彦社長。考えたのが、「東京の木で家を建てよう」というコンセプトだ。自社独自の基準で乾燥させ製材、更にそれを数値化して品質と強度を〝見える化〟する...これを売りに、「TOKYO WOOD」というブランドを立ち上げた。
この「TOKYO WOOD」を使って家を建てようと言うのが東京小金井市の小嶋工務店。6年前まで外国材を使って価格競争にはまり、経営危機に陥る。しかしその後、多摩産材にこだわった家造りで経営を持ち直し、今は「TOKYO WOOD」を使った住宅建設で工務店の再起をかけている。
モデルハウスの見学者のほとんどは、「東京の木で家を建てる」ことなど考えたこともなかったという。彼らの挑戦は成功するか。
今週のピックアップ曲
― あの場面でかかっていた名曲は何? ―
| アーティスト | morgan fisher |
|---|---|
| 曲名 | design for tomorrow |
| アルバム | NON MON |
本編1分01秒。
日本国内で売り先がなく余っている国産の木材。
しかし、海外ではその高い品質が評価され、需要が増え始めている。
このシーンで流れているのは「design for tomorrow」
イギリス出身のキーボード奏者および作曲家のmorgan fisherによるアルバム「NON MON」に収録されている。
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2025年4月28日










