2025年に開幕する大阪・関西万博の目玉が、電動で垂直に離着陸する「空飛ぶクルマ」の実用化だ。関西空港や大阪市街地から万博会場の夢洲へ来場者を輸送する計画が進んでいる。空飛ぶクルマは、2050年に市場規模120兆円と試算され、現在世界中で開発競争が繰り広げられている。日本で機体の開発を行っているのが、2018年に創業した愛知県のベンチャー・スカイドライブ。2022年に1人乗りの機体で日本初の有人飛行に成功し、現在は万博で披露する2人乗りの新型機「SD-05」の開発を極秘に進めている。10月上旬、JAXAの施設に運び込んだのは、4分の1スケールのモックアップ。風洞試験で様々な角度から風を当て、空気抵抗を検証する。空力チームを率いるのは、大手航空機メーカー出身の越智章生さん。これまで経験したことのない、12枚のプロペラの制御に挑戦する。スカイドライブが目指しているのは、世界最小最軽量の機体。軽量化することで航続距離が伸び、製造コストを下げることができる。その特命を受けたのが、構造設計チームの寺井裕紀さん。ボディを1グラムでも軽くするため、4枚のドアを2枚にして金属部品を減らすことを提案。乗客の乗り心地と機体の強度を保ちながら軽量化を模索している。日本の期待を一身に背負い、累計147億円を調達したスカイドライブ。残り2年で機体を完成させて安全性を証明し、国の認可を受けないと万博で飛ばすことはできない。果たして開幕までに間に合うのか…。開発の舞台裏にガイアのカメラが独占密着する。
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2023年4月7日(金)放送 第1059回
クルマよ...大空を飛べ!~万博の夢が再び~
1970年、日本初の万博から半世紀以上を経て、大阪・関西万博が2年後にやってくる。最先端技術をアピールする万博の目玉として実用化されるのが、電動で離着陸する未来の乗り物「空飛ぶクルマ」だ。世界中で開発競争が激化する中、日本のベンチャー・スカイドライブが挑むのは、世界最小最軽量の新型機。一方、商社の丸紅もイギリスの機体メーカーと組み、日本でのエアタクシー事業への参入を目指している。誰もが気軽に空を移動できる未来へ...開発の舞台裏に密着した。
内容詳細
オールジャパンで挑む「空飛ぶクルマ」開発の舞台裏
“空の移動”で地方観光を身近に!
一方、5人乗りのラグジュアリーな機体を開発しているのが、イギリスのベンチャー「バーティカル・エアロスペース」。提携している大手商社の丸紅は、バーティカルの機体を200機予約し、日本で空飛ぶクルマの運航事業に参入する。丸紅が目指すのが、アクセスの悪い地方の観光地への移動に空飛ぶクルマを活用するビジネス。入社7年目の高尾さんは、人々に空飛ぶクルマに乗ってみたいと思ってもらうための機運醸成の活動に奔走している。去年12月、ヘリコプターを使った実証実験を行い、大阪市内から和歌山・那智勝浦のホテルへ空路で移動するモニターツアーを実施。車や電車で4時間以上かかるルートを、たった50分で到着した。料金は、実際に空飛ぶクルマの運用にかかるコストを想定し、片道1人2万円に設定。ツアーの参加者からアンケートを取り、今後のビジネスに生かしていく。集客に苦戦していたホテル側は、空飛ぶクルマの実用化に大きな期待を寄せる。さらに丸紅は、1人乗りの空飛ぶクルマを開発するアメリカの「リフト・エアクラフト」とも提携し、3月中旬に大阪で有人飛行テストを一般公開。空飛ぶクルマの認知度を上げ、万博での運航ビジネスの足がかりにしようとしている。
ドバイ万博で特命チームが“大阪アピール”
大阪・関西万博の成功に向けた取り組みは、すでに2年前から始まっていた。それが2021年にコロナ禍で開催されたドバイ万博。気温40度を超える会場内を歩き回っているのが、日本博覧会協会から特命を受けた岩倉真樹さん。毎日、各国のパビリオンを訪問し、次回日本で開催される大阪・関西万博への参加を呼びかけている。目標は150カ国の参加表明。そんなドバイ万博で日本館は、MVPにあたる、展示部門の金賞を受賞。中東に初出店した回転寿司のスシローも5時間待ちの大盛況となった。
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2025年4月28日










