相手の存在を自分の原動力に変えていきたい 【新井千鶴 インタビュー】
2013年の「柔道グランドスラム東京」で金メダルを獲得し、一躍ヒロインに躍り出た新井千鶴。今年は世界選手権へ初出場を果たしたが、そこで待っていたものは「自分との戦い」だった。負けたことでその立ち位置が明確になった新井は、今世界の壁を乗り越えようとしている。
──オリンピックが目前に迫ってきていますが、今どんな立ち位置にいると思いますか?
今年の世界選手権で初めて代表に入りました。代表入りを目指している選手からは追われている立場かもしれませんが、私自身は追う立場だと思っています。実際に日本一にもなれていないし、世界選手権で5位という結果に終わったので、気持ちだけ先走らないようにしています。
──オリンピックが目標になったのは、いつ頃ですか?
三井住友海上に入社して 2年目、3年目あたりですね。自分自身は、それまでインターハイでの優勝しかなくて、そのときはまだ成績も出していませんでした。ロンドン五輪もテレビの前で観戦していたので、いつかあの舞台に立ちたいとは漠然に思っていましたけど、はっきりと明確になったのはシニアで着実に成績が出始めた頃からです。
──新井選手といえば、2013年の「柔道グランドスラム東京」での活躍が印象的ですが。
あの大会は、実力もない中でガムシャラに戦って運よく勝ったかなと思っていますが、そこから一気に注目してもらえるようになりました。グランドスラム東京に初めて出られた喜びとか、あの場所で戦えているうれしさとか、どちらかというと優勝したい気持ちは全くなくて一つ一つ試合ができることが楽しかった。そういう気持ちで本当に戦っていたので優勝できてビックリしました。
──初出場となった今年の世界選手権での収穫はありましたか?
海外の選手にパワーで劣っている部分はあったんですけど、足技をどんどん出して投げ技につなげていけた、という手ごたえがあって、それはちょっと通用したかなと思っています。常に足を動かしている中で相手の動きを崩せたときは、相手が嫌がるところに足技を出せているということなので、そういうところをもっともっと積極的に出してリズムをつかめればと思っています。
──「柔道グランドスラム東京」はどんな大会にしたいですか?
オリンピックの前ということで、周囲からは注目されると思いますし、私自身も相手のことばかり考えてしまいがちですが、そうなると自分を見失いがちになる。「相手が勝ったから自分も勝たなければ…」と気にするのではなくて、「相手もきつい状況に追い込まれているから自分もがんばろう」と前向きにとらえたい。私自身は相手の存在を自分の原動力に変えていきたいと思っています。
──ライバルの対策を含めた「柔道グランドスラム東京」の抱負をお願いします。
田知本(遥)選手とヌンイラ(華蓮)選手は、どっちも力強いですし、パワーでねじ伏せてくるタイプ。私はパワーでいったら劣っているので、そこにいかに技術をぶつけられるか、が勝負ですね。がっちり組まれたときにどうしても力で対応しようとして足が棒立ちになって止まってしまうことがあるので、そいうところに一発足技を入れられると相手の印象も大きく変わってくるので、自分の持ち味を活かして足は止めずに動かしていきたい。グランドスラム東京ではしっかり集中して自分の柔道をしたい。必ず優勝してオリンピックの代表に近づきたいと思っています。
「リオデジャネイロ五輪代表選考会 柔道グランドスラム東京2015」
テレビ東京系列で12月4日(金)から3日連続放送!
メインキャスターは6年連続で小泉孝太郎!
【放送日時】
12月4日(金)夜 6:00 放送
12月5日(土)午後 4:35 放送
12月6日(日)午後 4:10 放送
【番組公式HP】
https://www.tv-tokyo.co.jp/judo/judogs2015/
柔道初の試み!カメラアングルを切り替えて楽しめる「マルチアングル動画配信」実施!




