開運!なんでも鑑定団

2015年6月9日放送

小林清親の浮世絵

小林清親の浮世絵
鑑定依頼人 並木要さん
鑑定士 渡邊章一郎
ジャンル 浮世絵・版画
本人評価額 ¥ 500,000
エピソード 30歳の頃、大手薬メーカーから独立し薬剤の輸入販売会社を設立。74歳の現在も顧問として活躍している。お宝は50年前、新宿でテーラーを営んでいた叔父から貰ったもの。背広を仕立ててもらう為に兄弟3人で叔父の家に訪れた時の事。叔父の家には焼物や絵画などの骨董品が沢山あり、それを見て兄弟一同感動していたところ「興味があるなら持って行きなさい」と一人一人に絵をプレゼントしてくれた。しかし次男が「自分はこの絵は気に入らない!そっちと交換してくれ」と三男の自分に言いだした。兄の言う事なので断る事が出来ず、言われるがままに取り替える事に…。その後ずっとしまっておいたのだが、今年1月に次男が死去したため、改めてこの絵を見た所、とても有名な作家のものだと判明した。
OPEN THE PRICE

鑑定士総評

おそらく戦後に作られた復刻版と思われる。オリジナルは2~300万円してもおかしくない。1877年の内国勧業博覧会に出品したために、その当時の最高の木版技術を見せようという事で、清親だけでなく版元も彫り師も摺り師も非常に張り切って作った作品。現在でもオリジナルの版木が残っているが、それで確かめると35度摺りという、ちょっとやりすぎな程の摺り度数で作られたことがわかる。当時西洋からリトグラフやエッチング、油絵などの技術が入ってきている。日本の伝統的浮世絵がそれらに負けないものなんだぞという気概を感じる。依頼品がオリジナルと異なるのは、まずサイズ。縦幅は同じだが横幅が僅かに短い。右下の提灯を掛ける鉤の形も異なる。提灯に小林家の家紋が入っているが、その形も違っている。決定的に違うのがオリジナルの紙は横に漉き目が入っているのだが、依頼品は縦に入っていること。復刻版ということになると通常は数千円~一万円なのだが、依頼品は35度摺りというオリジナルとほぼ同じ出来上がり。作っても採算は合わなかったのではないか。それで敬意を表して10万円とした。

※当番組の鑑定結果は独自の見解に基づいたものです。 ※サイトのデータは、2010年1月放送回からのものです。

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