2011年2月15日 01:06 PM

エジプトの今後

エジプトの情勢について専門家に話を伺いました。

民主化への道はまだまだ不透明な要素が多いようです。

 

現状では軍が主導して政権移行期としては

一定の落ち着きを取り戻しつつあるとのことですが、

これから先、

市民が求める民主化と軍の幹部が考える民主化には

かい離が生まれる可能性があるとのことでした

 

市民は完全民主化、自由選挙を望んでいる可能性が高いが、

軍の幹部としては既得権益を手放すつもりは

おそらくないでしょう。

自由選挙でイスラム教色の強い政治家が増え

政権が出来上がると、

世俗主義的な要素が強い軍としては

容認できないのではないかという見立てです。

 

今回の政権崩壊も、

フェイスブックなどネットの普及が寄与したとの

見方が大勢ですが、

むしろ市民の動きに乗じた

軍のクーデターの性格が強いとのことでした。

 

今後、選挙の立候補要件を制限するか、

もしくは新政権の性格によっては

軍による再クーデターが起きる可能性も

否定できないとのこと。

 

アメリカとしても

宗教色の薄い政権を希望してはいるのですが、

反米意識の高まりを怖れて、

積極的な介入ができる状況ではありません。

 

先に市民運動で政権が崩壊したチュニジアでも

新政権の姿はまだ見えてきていません。

「民主化の定義」自体が今後問われることになります。

 

ムバラク政権下で国営企業の民営化を進め、

格差が拡大したと言われるエジプト。

経済がさらに悪化すれば、

不安要素は増えることになります。

本当の安定にはまだまだ時間がかかりそうです。

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