eスポーツ全国大会出場へ 横浜高校とクラーク記念国際高校、それぞれの熱き戦い
そこに秘められたドラマをあなたはまだ知らない
全国にファンがいる甲子園の常連・横浜高校。怪物・松坂大輔を生んだ野球の名門で、もてはやされる野球部とは対照的にひっそりと活動してきた彼らは新たな歴史を刻もうとしている。
それが、横浜高校eスポーツチーム。一昨年、活動を始め正式な部への昇格を狙っている。
eスポーツとはコンピューターゲームやビデオゲームの対戦を競技として捉える際の名称。アメリカを中心に様々な大会が開かれており、世界の競技人口は1億3千万人を超える。
一昨年のアジア大会では公開競技として行なわれ、日本が金メダルを獲得。パリオリンピックでは正式種目採用を目指している。しかし日本はいまだ後進国。理解が進まず、彼らもそれが歯がゆい。部ではないため練習場所も自分たちで作るしかなかった。
2年前、使われていない物置を大掃除して、活動の一歩を踏み出した彼らはたった5人のメンバーながらわずか1年で全国大会へ。実績を打ち立てたことで学校に認めさせ、コンピューター室の使用許可を掴み取ったのだ。
近づいた最後の夏。大会2日前、嬉しい来客があった。コーチも監督もいないチームなので、OBの助言がどれほど貴重か。念願の部昇格へ。大会の結果に運命を賭ける。
精鋭が揃う優勝候補
一方、秋葉原の電気街を抜けるとそこには驚きの授業を行なう高校があった。
今まさに授業中のはずだが、カメラがとらえた授業風景はなんとゲーム。実はクラーク記念国際高校にはeスポーツを専門に学ぶコースがある。他にも声優専攻やマンガ専攻などがあり、人気職業に合わせたカリキュラムを組み、プロを目指すサポートをしてくれる。中でもeスポーツ専攻は数々の大会で好成績を残している。
授業は元プロが指導し、ゲームの結果が学業成績として扱われる。ゲームの仕事は今や男の子の人気職業の1つ。さらにプロの賞金は天井知らずで、海外では優勝賞金3億円を16歳が手にしたことも。
【動画】eスポーツの甲子園「STAGE:0」の舞台裏に密着!/Humanウォッチャー
クラーク記念国際高校は今回の優勝候補。プロを目指すクラスからトライアウトによって選抜された精鋭がそろう。
始まった高校生達の夏
チームのエース、ポンさんはポンコツだからとそう呼ばれる。時にいじられ、時には叱られる愛されキャラのエースだ。
出場するのは団体戦。今回プレーする「リーグオブレジェンド」はeスポーツを代表するオンラインゲームで、5人1組で野山を舞台に戦闘を行ない、相手陣地のタワーを先に壊したほうが勝利となる。
大会が始まった。関東ブロック初戦、クラーク記念国際高校の対戦相手はなんと横浜高校。
今年はオンライン開催で2158チームが出場したこの大会。まず地方ごとの予選を戦い、そこを勝ち抜いた8校が9月の全国大会に進む。
試合の結末
オンラインで試合開始。去年の雪辱を期す横浜高校だったが、クラーク記念国際の猛攻であっという間に崖っぷち。追い詰められた横浜高校は一か八か捨て身の攻撃に出るも万事休す。優勝してeスポーツ部を作るという夢は散った。
一方、クラーク記念国際高校はその後も勝ち進み、見事、関東ブロックを突破。全国大会進出を決めた。
こう見えて、想いは熱い。
勝ちたい気持ちは誰にも負けない。