【ヴィッセル神戸】酒井高徳「失点ゼロにこだわって口うるさく言っていく」

サッカー

2021.2.15

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沖縄でのトレーニングキャンプを13日に打ち上げたヴィッセル神戸。感染症対策もあり、今年は報道陣にも非公開でキャンプを実施したがFOOT×BRAIN番組アナリストの福田正博がリモートでのインタビュー取材を行った。

現在のヴィッセル神戸において、精神面でもプレー面でもリーダーを担う元日本代表の酒井高徳に聞いた。

「他の選手より喋るタイプなので、コミュニケーションをとるのは好きなだけかも」と笑う酒井高徳。積極的にキャンプ中も会話を通じてリーダーシップを発揮したようだ。「ドイツでもチームのキャプテンをやっていた経験が大きい。ドイツ語で週2回は会見にも対応していましたから」と自身の経験を強調。

今年の目標を尋ねると「とにかく失点ゼロに終わる試合を増やしたい。失点を格段に減らしたいんです」と上位進出のカギは、守備だと言い切る。「ACLは本当に楽しかった。みんなあの舞台にもう一度立ちたいと思っている」失点数の改善、今季のヴィッセル神戸の命運はディフェンス陣が握っているかもしれない。

ーここまでのキャンプは順調に来てる?

キャンプ前から自分で少し今シーズンに向けて調整をしていたので、良い形でャンプに入れましたしキャンプでも良いトレーニングができています。チームとしても、厳しい練習もやっているので非常にコンディションが良くなってきているなという印象があります。

ー監督から要求されていることはある?

そんなにないとは思いますけど、自分は割と他の選手よりも喋るタイプで、立場的にも年齢的にもチームを引っ張っていかなければいけない立場にいると思います。監督からも神戸に来てからずっとそういうことは言われていますし、自分としてもやらなければいけないと思っているので、今回特別に何か言われたということはないですけど、自分で意識して引っ張っていこうかなとは思っています。

ー山口蛍が「若手に声をかけたりチームを盛り上げてくれたり、すごく助かっている」と言っていたよ。良い仕事してるんじゃない?

あまり仕事感はないんですけどね(笑)。元々こういう性格というか、自分は単純にコミュニケーションをとることが好きな人間なのかなって最近は思いますね。

ー俺のイメージなんだけど、いつもすごく冷静に落ち着いて人の話をしっかり聞いて受け答えしてくれる印象があって、実は好感を持っているんだよね。いつもそんな冷静なの?プレースタイルと違う全然違う感じがするけど、どっちが本当の高徳なの?

やっぱりサッカー的に言うなら試合中の僕が一番の酒井高徳かなって思いますけど、冷静なところはちょっと演技が入っている可能性があります。きっと僕をちゃんと知っている人たちはそんな風に思っていないかもしれないです。

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ーメディア向けってこと?でもそれができるのは海外での経験が大きいんじゃない?

そうですね。ドイツでキャプテンをやっていた時はドイツ語を喋らなければいけないのはもちろん大前提で、試合後毎回と週に2回程メディアの前に出て喋らなければいけないことがあったので、しっかり物事を考えることと、オンとオフじゃないですけどニコニコするところとキリッとするところは自分の中でメリハリをつけている部分があります。そういったことはドイツ時代に学べたので大事にしていますね。

ー今年はコロナの影響で、キャンプでも外出禁止で中々チームメイトと話をする機会がないじゃない?その中でコミュニケーションをとるのは難しいと思うんだけど、工夫していることはある?

こっちから質問してあげることですかね。若い選手は、経験のある選手から色々聞けよって言われることが一般的だと思うんですけど、僕も色々な先輩と過ごしてきて若手から質問することの難しさが分かるので、若手とか話したそうな選手とか、新加入の選手だったりには自分から質問するようにしていますね。世間話からサッカーの話や共通の知人の話だったり、お互いがノンストレスで話せる会話は気を付けてするようにしているかな、と今言われてみて、ふと思いました。

色々な国の人とドイツで接することがあって、サッカーは選手の入れ替わりは激しいので、色々な文化や色々な人を知れる楽しさはドイツで培った部分があります。自分のコミュニケーションをとる能力にプラスになったのかなと思いますね。

ー今シーズン、神戸はディフェンスラインの選手が抜けて大きく変わってくると思うんだ。その中で高徳がディフェンスラインを締めていかなければならないと思うんだけど、立て直しについてはどう感じてる?

昨シーズンに関しては自分も失点に絡んでしまったことが多かったので、そこは反省しないといけないと考えていました。まずは個人的にその反省はやっていきたいですし、おっしゃる通り失点がすごく多かったので立て直しをしなければいけないことをみんなが理解しなければいけないと思います。

その中でどのようなコンセプトでやっていくかはチームで取り組んでいるのでしっかりやっていきたいと思うんですが、それ以前にディフェンス陣は失点数というのは結果に現れると思っていて、どれだけ良い走りをしてもどれだけ良い体の張り方をしても、最後に失点が多かったら何も意味がないと思うので、そこは攻撃の選手が得点を取るよりも守備陣も結果にこだわってゼロで終わる試合を一つでも多くやっていかなければいけないと思います。

そういった意識を練習から持つことで試合にも出ると思いますし、それをディフェンスラインの一人一人がしっかり認識してやるのがチーム全体として大事になってくると思います。

良い準備ができていても、試合で0失点を取れなかった時はその結果で評価されると思うので、そういうところを自分は今シーズン口うるさく言っていきたいと思いますし、自分個人としても最初に言ったなるべく失点に関わらないというところをやっていきたいなと思います。

ー今シーズンの抱負や目標は?

神戸というチームは得点力のあるチームだと来た時から思っていて、当初から失点さえ減らせば上に食い込んでいけるチームだと僕は話していましたけど、今でもその気持ちは変わっていません。

失点をなくすことが少しでも高い順位に食いついていけることに繋がると思いますし、昨年ACLを経験してあの舞台で戦える喜びや楽しさをみんなが感じたと思います。そのポジションを勝ち取れるような順位にいるシーズンにしたいという思いは強いと思うので、まずは目標としてそこを念頭に置きながら、降格が4チームということもあり昨シーズンいい結果が出なかったことを真摯に受け止めて危機感を持ちながら、やることが大事だと思っています。

あまり大きなことは言えないですが、僕らもただただJリーグに参加しているわけじゃないので、少しでも上の順位をというところは絶対に持ちながら、ディフェンダーとしては失点を格段に減らすことを一番大事にしたいかなと思います。