欧州移籍で変貌の日本代表MF守田英正「違いを見せたかった」アジア2次予選へ意欲

サッカー

2021.3.30

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守田英正 写真:JFA/アフロ

 試合の楽しみはいくつかあるが、親善試合でも公式戦でも新たな戦力や組み合わせの発見はその一つだ。

3月25日の韓国代表との国際親善試合ではMF守田英正選手(サンタ・クララ)がこれまでと違う輝きを見せてチームの3-0勝利に貢献し、30日の2022年ワールドカップカタール大会へ向けたアジア2次予選のモンゴル戦へも注目を集めている。

 守田選手は昨季まで川崎フロンターレの中盤の底で活躍を続けてきたが、チームが昨季2年ぶり3度目のリーグ制覇を支えた直後、年明けからは初の海外挑戦でポルトガルリーグへ活躍の場を移していた。

それから今回の代表戦まで、わずか2カ月。守田選手の前回の代表戦出場は2019年6月のトリニダード・トバゴ代表との親善試合だったが、川崎での姿ともこれまでの代表戦の姿とも全く違う姿を披露して、激しくボールを奪って相手の攻撃の芽を摘み、積極的にゴールを狙うなど、ボランチでペアを組んだMF遠藤航選手(シュツットガルト)とも息の合ったプレーで試合にインパクトを与えていた。

「強度を求めて海外へ行った分、違いを見せたかった」という守田選手は、インテンシティの高さに触れながら球際やセカンドボールを拾うことを意識してプレーしてきたと語り、自身の韓国戦でのパフォーマンスについて「ある程度やれた」とする一方で、「自分のところでイージーミスで(ボール)ロストするところもあった。次の試合にはそこを直すことが大事」と、課題も見つけていた。

 大阪出身の25歳は、森保監督の就任初戦となった2018年9月のコスタリカ戦にも選出されて交代出場したが、2019年アジアカップには招集されながら負傷で直前に辞退。韓国戦の前までの代表での実績は先発2回、交代出場1回、ベンチ2回だった。

過去の招集はいずれも国内組としての参加で、守田選手は「以前は少し遠慮していたところもあった。メンタルはだいぶん変わった」と振り返る。

 得点についても「海外へ移籍してこだわりは増えた。(得点という)数字はすごく大事だと思う」として、韓国戦で3点目を決めた遠藤選手や国内組でも所属クラブで得点を挙げているMF稲垣祥選手(名古屋グランパス)やMF川辺駿選手(サンフレッチェ広島)らを引き合いに出して、「僕も負けたくない。もっとシュートを打って、冷静に決めていけるような技術をめざしてやりたい」と、久しぶりの代表復帰で新たな刺激も手にしている。

 ボランチの相棒となる遠藤選手とは「僕と考えが似ている」と言い、守備でも攻撃でも「お互いにイメージは共有できている。距離感はすごく良かった」と手ごたえを示した。
 その守田選手にとって、30日のワールドカップアジア2次予選のモンゴル戦は初の公式戦になる。

 「勝って当たり前と思われている試合で勝たなくてはいけない重圧や、国を背負って戦う局面にはまだ巡り合っていない。その一歩目になる」と話し、「プレッシャーは楽しめるタイプ」と自己分析をするが、9月に始まる予定のワールドカップ最終予選などは未知の世界。そこも想定して、「このタイミングで(公式戦)出場のチャンスがあるのはありがたい」と語る。


取材・文:木ノ原句望