サッカー五輪 OA候補に吉田麻也、酒井宏樹、遠藤航 6月にU-24代表に合流

サッカー

2021.5.20

名称未設定-1.jpg
吉田麻也(サンプドリア) 酒井宏樹(マルセイユ) 遠藤航(シュツットガルト) PHOTO:Getty Images

 日本サッカー協会は5月20日、5月下旬から6月にかけて活動する日本代表と東京オリンピックに臨むU-24日本代表のメンバーを発表。

日本代表が2022年ワールドカップアジア2次予選突破を目指す一方、U-24日本代表はオーバーエイジ(OA)候補としてDF吉田麻也選手(サンプドリア)、DF酒井宏樹選手(マルセイユ)、MF遠藤航選手(シュツットガルト)が参加し、2カ月を切った本大会へ向けてチーム強化と融合を図ることになった。

 日本代表は5月28日のミャンマー代表戦(千葉・フクアリ)を皮切りに、6月7日にタジキスタン代表、15日にキルギス代表(いずれも大阪吹田)とワールドカップアジア2次予選を戦い、3日にジャマイカ代表(札幌)、11日にセルビア代表(神戸)と親善試合を行う。

アジア2次予選F組で現在首位に立つ日本は、ミャンマー戦で勝てば2試合を残して最終予選進出が決まり、6月の4試合は9月からの最終予選へ向けた強化の機会となる。

一方、この期間に五輪を目指すU-24代表も親善試合を実施。

5日にU-24ガーナ代表と福岡で、日本代表戦を終えたジャマイカ代表と12日に愛知県豊田で対戦し、本大会メンバーの最終選考へ、選手にとってはこれが最後のアピールの場だ。そこにOA候補の選手を加えて活動することで、チームの融合を図る貴重な機会となる。

 そこで、2チーム間で選手移行を可能にするために、日本代表は今回2段階でチームを編成。

Jリーグの試合期間でもあることから、5月28日を海外組のみの編成で戦い、そのメンバーから吉田選手、酒井選手、遠藤選手のOA候補3選手と、DF富安健洋選手(ボローニャ)、MF久保建英選手(ヘタフェ)、MF堂安律選手(ビーレフェルト)ら五輪年代の9選手の合計12人がU-24代表チームへシフト移動。

日本代表にはJリーグでプレーする選手が加わり、24人態勢で6月3日以降の4試合に臨む。

 日本代表の森保一監督が五輪を目指すU-24代表の指揮官を兼任していることで、2つのカテゴリーのチームを1つの大きなグループと捉えて、今回のようなシフト型強化が可能になったといえる。


日本代表にFW大迫、南野ら、国内組は6月から

photo_1806710.jpg
森保一監督(c)JFA

 ミャンマー戦へ招集された日本代表の海外組は26人で、FW大迫勇也選手(ブレーメン)、MF南野拓実選手(サウサンプトン)、MF鎌田大地選手(フランクフルト)、DF長友佑都選手(マルセイユ)らの名が並ぶ。

 そこに6月から加わるJリーグ組は、森保体制では初招集となるDF谷口彰吾選手と川崎の同僚DF山根視来選手、2019年6月以来の復帰となるDF昌子源選手(G大阪)、MF古橋亨梧選手(神戸)ら10選手で、今年3月に初招集を受けながらも怪我で辞退していたMF坂元達裕選手(C大阪)も再び選出された。

 一方、U-24代表にはJリーグで好調のMF三笘薫選手とMF田中碧選手(ともに川崎)、FWは前田大然選手(横浜FM)、上田綺世選手(鹿島)、林大地選手(鳥栖)、田川亨介選手(東京)の4人、GKも初招集の鈴木彩艶選手(浦和)のほか大迫敬介選手(広島)、沖悠哉選手(鹿島)、谷晃生選手(湘南)が並ぶ。

五輪代表メンバーはOAの3人を含めて18人で、今回招集されたメンバーは27人。激戦は必至だ。

 森保監督は、「五輪メンバーの選考の場。まずはこれまで積み上げてきたものを出してほしい」と話した。

OA選手の影響力

photo_1806713.jpg
森保一監督、横内監督(コーチ)(c)JFA

 森保監督は、U-24年代の選手は最後まで競争するものという認識を示す一方、OA枠の選手については「競争であってはいけない」とする見解を示し、「基本的には3人のOA選手に本大会でも戦ってもらいたい」と話した。

 OAの3選手は2018年ワールドカップのメンバーでもあり、吉田選手は2008年北京大会、OAで出場した2012年ロンドン大会に続いて3度目のオリンピックになり、酒井選手は日本が4強入りした2012年大会、遠藤航選手は前回2016年イロデジャネイロ大会を経験している。遠藤選手の1対1の球際の強さはドイツリーグでも折り紙つきだ。

 森保監督は3選手について、「日本代表で絶対的戦力。プレーで貢献できて、経験の浅い選手に影響力がある。彼らが安定して戦うことで、五輪世代の経験の浅い選手たちがより重い切って力を発揮してくれると思う」と期待している。

 「五輪はワールドカップの舞台とは別で独特の雰囲気がある。五輪の戦い方を知っていることは、U-24の選手たちにはプラスになると思う」と語った。

 なお、森保監督は日本代表で指揮を執り、U-24代表は横内昭展コーチが率いる。

 日本は五輪のグループステージで南アフリカ、フランス、メキシコとの対戦が決まっている。今回対戦するガーナ代表は、初戦の南アフリカ戦を想定しての対戦相手だ。

 横内監督(コーチ)は、「アフリカ勢は想定外のプレーが多い。本番前にそういう相手と試合をやることに意味がある」と話した。

 一方、日本代表は最終予選進出まであと1勝と迫る。

「まずはミャンマー戦に勝って2次予選突破を決める」と森保監督。「そのあとの2次予選2試合もしっかり勝利して最終予選へ向かいたい。目の前の試合に最善を尽くして戦う」と語った。

 日本代表は海外組のメンバーで週明けから準備合宿を開始。U-24日本代表はミャンマー戦終了後、5月31日から活動を始める。


取材・文:木ノ原句望