継承された者・田中刑事の「Je te veux」【町⽥樹×田中刑事「継承プロジェクト」インタビュー 第3回】
PHOTO:高橋学
元フィギュアスケーターで、現在は国学院大学で助教を務める町⽥樹から「Je te veux」を継承した現役スケータ―の⽥中刑事は、このプロジェクトをどう受け止めているのだろうか。田中に話を聞いた。
継承する者と受け継ぐ者、それぞれの「Je te veux」【町⽥樹×田中刑事「継承プロジェクト」インタビュー 第2回】
――「継承プロジェクト」に参加した感想をお願いします。
町田さんが僕を選んでくださったことに、やりがいとともに大きなプレッシャーを感じました。でも、それよりも『やりたい』という意思の方が強かったです。
このプロジェクトはこれまで誰もやったことがないプロジェクトですし、『こんなチャンスはない』と。アイスショーも久しぶりですし、毎公演、『今しか味わえないことだな』と噛みしめながら滑っています。
――現在の完成度はどのくらいでしょうか?
〝プログラムの完成を目指す〟というよりも、〝どこまでこのプログラムを演じきれるか〟、そして〝僕自身がどう成長するか〟ということに目標を置いて取り組んでいます。
――本番までの間、どのようなアプローチをしましたか?
今回の演目に関しては、本当は昨シーズン('19-'20シーズン)に取り組む予定でしたので、練習ができない期間もありましたが、それでもかなり長期間にわたって取り組んできました。
バレエの所作の美しさを学んだり、舞台などを見て表現の仕方を勉強したりし、その学んだこと全てを取り入れなければ、このプログラムは滑れないと考えて臨みました。
PHOTO:高橋学
――町田さんからのアドバイスで印象的な言葉はありましたか?
ありすぎて...。でも、その言葉は、僕だけが受け取った財産なのでここでは言いません。現役としても、そして今後、プロスケーターになった時も生かしていけることばかりなので、大切にしていきたいと思います。
――田中選手の「Je te veux」で、〝ここを観てほしい〟という部分はどこですか?
僕の演技の〝ここ〟というより、町田さんの演技と僕の演技の両方を観比べてほしいですね。同じ曲、同じ振り付けですが、滑っている人間が違いますし、生きてきた人生も違います。
そのことでどうプログラムが変わるのか、それを感じてもらうことがこのプロジェクトの大きな意味だと思います。
――このプロジェクトに関わったことで、自身が「成長した」と感じる部分はどこですか?
それは、やりきった後にしか分からないと思います。ただ、長年僕を観てくださっている方、僕を応援してくださっている方たちに、『変わったな、成長したな』と思っていただきたいと思っています。

【プリンスアイスワールド】
5月30日(日)午後2時 BSテレ東で放送
総勢25人からなるシンクロナイズドスケーティングは圧巻!注目は町田樹×田中刑事によるフィギュア界初の試み「継承プロジェクト」。フィギュアの魅力をお楽しみください。
<ゲストスケーター>
荒川静香
本田武史
宇野昌磨
樋口新葉
田中刑事
本田真凜
本田望結
友野一希
鍵山優真
三浦佳生
<出演者>
解説:町田樹
実況:板垣龍佑(テレビ東京アナウンサー)
※副音声では会場音のみでお楽しみいただけます。