女子63キロ級 田代未来 目に焼き付いた空港の光景 リオの悔しさ胸に「自信はあります」【五輪柔道】

柔道

2021.7.27

Photo_ItaruChiba.JPG
田代未来 Photo:Itaru Chiba

女子63キロ級代表の田代未来(コマツ)が2度目の五輪に挑む。今回の女子代表でリオ五輪経験者は田代のみ。

「でも私はリオで結果を残していないので(3位決定戦で敗北)、偉そうなことは言えない」

そう話す笑顔の裏で、この5年間目に焼き付いたある光景が田代を突き動かしてきた。

リオから帰国した成田空港。メダルを逃した田代はセレモニーに向かうメダリストとは違うゲートを案内され、ひっそりと出口を後にした。すると田代を待っていたのは所属の仲間たち。その姿をみて大粒の涙がこぼれた。

当時を振り返り「"ここから戦いは始まっているんだ"と思えた。今思えばあの時の気持ちって大切なんだなと思います」と語った。

あれから5年。プラスとなるデータがある。リオ五輪後フィジカル面は見違えるほどアップしたというのだ。

「見るからに体つきは変わった。筋力も上がったし、走るスピードも早くなった。スタミナも含め、全てが向上したと思う」

東京五輪で金を狙うためには、この階級の絶対王者C・アグベニュー(フランス)を攻略しなくてはならない。世界ランキングは1位。リオ五輪の準決勝では苦杯を嘗めさせられた。2019年の世界選手権決勝では11分を超える激闘を演じた。

アグベニューと11分を超える激闘を演じた2019年世界選手権 Photo_SachikoHotaka.jpg
アグベニューと11分を超える激闘を演じた2019年世界選手権 Photo:Sachiko Hotaka

「試合はどうなるかわからないけど、いろいろ対策をしてきたし自信はある。ただ、彼女と対戦する前にも強い選手はたくさん出てくるので、ひとつひとつを大切に闘いたい」

今大会の目標を聞かれると「もちろん金メダルを取ることです」と、屈託ない笑顔で答えた田代。

積み上げてきた自信を胸に、悲願の金メダルを目指す。

田代は順当に勝ち上がればアグベニューと決勝で激突する。