久保建英 1年の実績に自信「世界トップリーグで互角以上に渡り合った」日本代表 オランダで始動
2020.10.6
日本代表合宿 MF久保建英(ビジャレアル)(c)JFA
サッカー日本代表が10月5日、アフリカ勢との国際試合2試合へ向けた合宿をオランダで開始。新型コロナウィルス感染拡大の影響で初の海外組のみでの編成で、今年初めてとなった代表活動に、MF久保建英選手(ビジャレアル)はこの1年でのスペインでの実績を自信に臨んでいる。
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今回の遠征では9日にカメルーン代表、13日にコートジボワール代表とユトレヒトで対戦するが、海外組を交えての日本代表の活動は昨年11月以来。新型コロナウィルス感染症の世界的流行で今年1月以降のワールドカップ予選が延期となり、今回の遠征も日本帰国後の自主隔離期間を考慮して国内組の招集が見送られた。
海外組だけで日本代表を編成できるだけの選手が欧州で活動している事実に、日本サッカーの発展を見ることができるが、中でもスペインリーグ1部でプレーする久保選手の存在は象徴的でもある。
代表チームへの選出は昨年10月のワールドカップ。アジア2次予選のタジキスタン戦以来で、ほぼ1年ぶり。その間に昨季のマジョルカから今季はビジャレアルへ活動の場を移した。開幕から5試合で途中出場が続いているが、久保選手は確かな手ごたえを感じている。
オンライン取材に応じる MF久保建英(ビジャレアル)(c)JFA
代表合宿初日となった5日、初練習に向かう前にオンライン取材に応じた19歳のMFは、「一年前から自分が一番積んできたと言えるのは、トップリーグでの経験。スペインは世界トップリーグの一つだと思う。その中で、マジョルカでは常に格上の選手や同格の相手と、互角以上に渡り合ったという自信は自分の中にある。リスペクトはしつつ、自分の中では自分に自信を持ってプレーできている」と、迷いなく話した。
コロナ禍で行われる今回の代表活動には意義や責任感も示している。
サッカー活動や社会活動の復旧が、自身が思っていたよりも早くできたことに触れて、「一人ではできないことも、たくさんの人の力を借りて実現することができるという具体例の一つ。今度は自分たちが助けてもらった人たちに、プレーで返す」とコメント。
「こういう状況の中、サッカーはその国で暮らす人たちにとって数少ないエンターテイメントだと思う。いろんなものが制限されている中で、いろんな方々の協力を得てこうやって開催できている。恩返しじゃないが、自分たちへの期待を結果や内容で返していくのは、今回は1つの義務になるかと思う」と話した。
日本代表合宿(c)JFA
サッカーをする子どもたちへの気遣いも見せた。
コロナ禍による自粛や活動制限で子どもたちが「サッカー選手という夢が一歩遠のいてしまう感覚を持ったかと思う」と指摘。「そういうものを自分たちがプレーで払拭する。サッカー選手になれるし、サッカー選手は素晴らしい職業だしスポーツだということを見せていくのが一番大事。この状況でも『やっぱりサッカー選手になりたい』と思ってもらえることが、自分にとっては一番」と力強く語った。
来年3月にはワールドカップ・アジア2次予選の再開が予定されているが、感染状況次第で、来月の代表活動も現時点では未確定。今回のカメルーンとコートジボワールとの対戦は日本代表にとって貴重な実戦機会だ。
久保選手は、「いろいろな確認を含めて、久しぶりの代表なので意思疎通をしながら、いい2試合にしていけたらいい。それが次の2試合の招集につながっていく。誰も立場が約束された選手はいないし、少なくとも自分はその一人ではない。今回の2試合に全力で向かっていきたい」と意気込んでいた。
取材・文:木ノ原句望