日本代表 カメルーンとの対戦は2010年W杯南アフリカ大会ぶり
2020.10.9
2010 FIFA W杯南ア大会 日本対カメルーン 写真:宋錫仁/アフロ
サッカー日本代表が10月9日、オランダのユトレヒトでの国際親善試合カメルーン代表と対戦する。新型コロナウィルス感染流行の影響で約1年ぶりの国際試合は初の欧州組のみでの編成で臨むが、代表活動が休止していた間に選手たちが所属クラブで得た変化を映し出す試合になりそうだ。
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新型コロナウィルス感染症の世界的流行の影響で、今回の日本代表戦は約1年ぶり。欧州組を含めた代表戦は昨年11月のワールドカップ・アジア2次予選のキルギス戦と国際親善試合のベネズエラ戦以来となる。
今回のカメルーン代表も欧州でプレーする選手が中心。5日に現地に集合したが、移動もなくコンディションは良さそうだ。2017年にアフリカネーションズカップで5度目の優勝を遂げたチームは、11月のアフリカネーションズカップ予選を控えて準備に余念がない。
試合前のPCR検査で陽性反応が出た選手2人と濃厚接触者に特定された選手1人が離脱するハプニングはあったが、チームを率いるアントニオ・コンセッサオ監督は、「若手にチャンスを与える」と新たな戦力チェックの機会と受け止める。
昨年9月から指揮をとるポルトガル人指揮官は、「日本はスピードがあり、攻守のトランジションが速い。我々が望んでいたタイプのチーム。有意義な試合になる」と、やはり約1年ぶりの国際試合を待ち望んでいる。
日本代表がアフリカ勢と対戦するのは、2018年ワールドカップ・ロシア大会のグループステージでのセネガル戦(2-2の引分け)以来。カメルーンとの対戦は2010年ワールドカップ・南アフリカ大会のグループステージ(日本の1-0勝利)以来の10年ぶりとなる。
だが、欧州組のみの編成となった今回の日本代表の選手たちにとっては、珍しいことではない。常日頃から所属クラブでの練習や、リーグ戦などで対戦を経験している。
2009年のオランダ遠征でガーナと対戦して「すごく驚かされた」と振り返ったGK川島永嗣選手(ストラスブール)も、日ごろの経験を「試合を通してうまく出していかないといけない」と話す。
37歳GKは、「今まで自分たちは世界との差を多く語ってきたが、それ(世界)が自分たちの中でも普通になっていかないといけない。そういう新たなレベルで自分たちがプレーしているという部分を、もっと見せていけたらいい」と続けた。
国内組不在は、日本帰国時の14日間の自主隔離でシーズン中の各クラブへの影響を考慮してのことだが、代表初の欧州組のみでの編成は、日本サッカーの発展を示すものに他ならない。原口選手も、「僕らが欧州でプレーできているのも、先輩たちが欧州で実績を積んできたからこそ」と話す。
今回はコロナ禍で行う試合という意義もある。日本は9日のカメルーン戦に続いて、13日にはコートジボワールと対戦する。
川島選手は、「日本代表はすべての人にとって夢。そういう場所がこの1年の間、多くの人に与えられなかったのは大きな時間のロスだったと思う。こうやって試合をやらせてもらえることで、多くの人に新たな希望を与えられると思う」と語る。
だが、もちろん、選手の対応次第で単なるロスでは終わらない。選手たちが得た変化を代表チームにブレンドできればプラスとなる。どんなプレーで試合を織りなすのか。楽しみでしかない。
取材・文:木ノ原句望