セルジオ越後「監督のレベルの差が出た。日本は決め事ばかり」メキシコ戦での森保采配に苦言

サッカー

2020.11.20



    【セルジオ越後の言いたい放題】
    国際親善試合 日本 0-2 メキシコ<11月18日(水)@グラーツ・リーベナウ(オーストリア)>

    メキシコ戦で0-2で敗れた森保ジャパンを、サッカー界の御意見番セルジオ越後が10点満点で採点! 「今回森保に言いたいことがある」「W杯ベスト8は無理」「選手が手応えを得ていないことが心配」 カタールW杯へ課題を残した森保ジャパンに物申す。


    ーメキシコ戦を振り返ってどうでしたか?

    10月、11月と親善試合を4試合やっていますが、采配はワンパターンで、流れの中で得点が取れないチームになっています。

    勝利という結果は2試合出ていますが、大きな宿題が4試合で明らかに点が取れていないことです。この課題が大きくのしかかってきている。

    W杯でベスト8以上を狙うのであれば、メキシコとの戦いを見たら無理じゃないかな。精一杯予選を突破してW杯に参加するという目標も、日本のサッカー界はいつ変わるのかな、と思います。

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    日本はまだ、不動のバックラインとか大迫が戻ってきたら何とかなるとか、不足を補える選手が少ないんです。次の選手が出てこない。

    だから僕はくどいくらいに言っているんですが、試合に出られない選手は代表に呼ぶな!と森保監督に言いたいですね。

    久保であれ誰であれ、日本がスターにしようとする選手が試合に出られないのであれば、それはスターではないんです。そういう厳しさが必要じゃないかなと思います。

    僕が一番心配なのは、この遠征で選手らに手応えがなく終わって帰ってきてしまうことです。「俺は何をすればいいんだ?」という選手が何人もいるんじゃないかなと思います。

    出場選手&監督を10点満点評価で採点

    ■MF 伊東純也:3点
    前半は飛ばして色々やっていたけども、あんまりバリエーションがなかったですね。スピードにはのるものの、シュートは1本しか打てていない。

    ■FW 鈴木武蔵:3点
    武蔵は孤立したかもしれないけど、チャンスはあったんですね。ただタイミングが合わなかったのと、1対1を取らないといけないですよね。そこが取れないというところで途中で交代させられました。

    ■MF 原口元気:3点
    原口はもうほとんど守りですね。守りにまわっていてシュートは1本。あれが1番いいシュートでしたね。

    ■MF 鎌田大地:4点
    前半、鎌田が一番存在感がありました。いいパスをして相手を崩していたし、動きも目立っていましたね。。

    ■MF 柴崎岳:3点、MF 遠藤航:3点
    柴崎は消えていったし、遠藤はパナマ戦と比べたら全然別人だったと思います。

    ■DF 酒井宏樹:3点、MF 中山雄太:3点
    宏樹と中山は、結局ほとんど攻撃に参加できなかったですね。これがパナマ戦と違うところで、メキシコは強いから4バックでひいて守って、監督も含め全員で守ろうとしていた。それで攻撃よりも守り重視になって、点を取られたら終わりという展開になってしまいました。

    ■DF 吉田麻也:3点、DF 冨安健洋:3点
    真ん中から2点を取られたので、彼らにはいい点数をあげられないですね。特に2点目。あれはミスですよ。バックラインのミス。

    ■GK シュミット:3点
    ゴールキーパーは防げば良いんです。一つ1対1も防いだんですけど、結局負け試合のGKということですね。

    ■FW 浅野拓磨、MF 南野拓実、MF 久保建英、MF 三好康児、MF 橋本拳人:2点
    途中出場の選手たちは15分〜20分くらいの出場時間があったけれど、何もできなかったです。霧の中に消えてしまったという感じですね。

    ■森保一監督:3点
    監督は、決め事にしている「前の選手は全員変える。後ろの選手はイエローカードをもらっていてもプレーさせる。」というビジョンが、負けた試合ではどうかなと思います。2-0でも3-0でも負けてもいいから1点でも取りに行こうぜっていう意気込みが、前の選手を変えるのは良いんですけど、後ろの選手に負担がかかってしまって機能していないですね。

    僕から言えば、2-0で負けているなら3バックにして攻めに行けば?っていうね。何の為に前の試合で3バックでやったかということです。もっと冒険して、得点不足や決定力不足を改善することを、もう少しリスクを抱えて試合をやってもいいんじゃないかなと思います。

    あとは、冷静に試合を見たら、中山と宏樹がイエローカードをもらった瞬間に相手チームのサイド攻撃が増えたんです。メキシコは試合のそういう、誰がカードをもらっているからファウルができないとか、そこを突いて左右のサイドから展開を増やしてきました。そこで修正しようと、日本は柴崎と橋本を交代させたんですね。普通はイエローカードをもらっているところを修正するんですが。メキシコはスピードのある11番を右に出してきて、中山はファウルができない状態ですからね。

    そういう監督同士の読み合いのレベルの差、経験の差がすごく出ましたね。決め事は日本もやっているけれど、『試合の中の流れで、それをどう変えていくか』というところで、メキシコの監督と森保監督の差がはっきりと出たんじゃないかなと思います。



    セルジオ越後の採点(10段階評価)

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    【スタメン】
    FW 鈴木武蔵:3点
    MF 鎌田大地:4点
    MF 原口元気:3点
    MF 伊東純也:3点
    MF 柴崎岳:3点
    MF 遠藤航:3点
    MF 中山雄太:3点
    DF 酒井宏樹:3点
    DF 吉田麻也:3点
    DF 冨安健洋:3点
    GK シュミット:3点
    森保一監督:3点

    【交代選手】
    FW 浅野拓磨:2点
    MF 南野拓実:2点
    MF 久保建英:2点
    MF 三好康児:2点
    MF 橋本拳人:2点