サッカーW杯予選 厳しい日程「ハードルは高いが、そこへ向けて働きかけをしていくしかない」

サッカー

2021.2.12

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    森保一、高倉麻子、田嶋幸三、磯崎功典 写真:JFA/アフロ

     新型コロナウィルス感染拡大の影響で延期されていた2022年ワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選が3月に再開される予定だが、アウェイで行う予定だった同30日のモンゴル代表戦を日本で開催されることが決まった。日本サッカー協会が2月10日に発表した。

    アジア2次予選は2019年9月にスタートし、11月までに前半戦を終了。翌2020年1月に発生した新型コロナウィルス感染拡大により中断され、その後も感染状況の改善が見込めずに年内の再開が見送られてきた。


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    FIFA(国際サッカー連盟)とAFCでは2022年11~12月のW杯本大会開催を控えて今年6月までに2次予選の残り試合を終了させ、9月から最終予選を行う予定にしている。

    だがほかの年代別大会では、今年5~6月にインドネシアで予定されていたU-20ワールドカップと10月にペルーで開催予定だったU-17ワールドカップが、いずれも新型コロナウィルス感染流行の影響で中止となった。

    同様の理由で、先月にはこれらの大会の予選を兼ねていたU-19アジア選手権(3月、ウズベキスタン)とU-16アジア選手権(4月、バーレーン)に加えて、フットサル(3~4月、クウェート)やビーチサッカー(4~5月、タイ)のアジア選手権の開催も中止され、女子のU-20アジアカップ予選とU-17アジアカップ予選も日程変更が発表されている。

    感染収束は依然として不透明で、日本協会の反町康治技術委員長は6月までにW杯2次予選を終わらせるという日程について、「ハードルは高いが、そこへ向けて働きかけをしていくしかない」と話し、「(試合を)やれる状況であればスケジュール通りにやりたい。できればそこで最終予選への切符を決めたいという気持ちが強い」と述べた。


    代表選手招集に難しさも

     7大会連続でのW杯出場を目指す日本代表は現在、2次予選の前半戦4試合を全勝で終えてF組トップに立つ。日本以外の4チームは5試合を消化して、2勝1分2敗で2位のキルギスと3位のタジキスタンには勝点5差のリードを奪っている。モンゴルは現在1勝4敗で5位。日本が3月に対戦予定のミャンマーは2勝3敗で4位だ。

     日本は3月の試合後、6月7日にタジキスタン、15日にキルギスとホームでの対戦(どちらも大阪・吹田スタジアム)を残している。

     感染状況の難しさは、代表選手招集にも大きく影響する。FIFAは今月5日、新型コロナウィルス感染流行の現状を受けて、所属クラブ選手の代表活動への派遣義務の緩和措置を4月末まで延長することを発表した。

    試合開催地への入国時や所属クラブへ戻った時に5日以上の自主待機期間や移動制限が生じる場合は代表選手の派遣が免除されるというもので、昨年9月から導入されてきた。昨年10~11月の日本代表の欧州遠征でも、この措置を受けて大迫勇也選手(ブレーメン)や浅野拓磨選手(パルチザン)らの代表活動参加が見送られ、あるいは参加期間が短縮するなどの影響があった。

    これにより、3月の代表戦でも海外でプレーする選手の招集には同様の難しさが発生することになるが、反町委員長は選手が所属する地域の自治体が「日本をリスク国と捉えているかにもよる」として、帰国後の隔離期間など必要な情報を集めて対応する考えを示した。

     なお、今年7月に行われる東京オリンピックへ向けて、3月に予定しているU-24日本代表の国際試合(3月26日東京スタジアム、同29日に北九州スタジアム)については、反町委員長は「五輪へ向けて、なんとかいい強化となるようにやっていきたい」と、活動実現に前向きな姿勢を示した。


    取材・文:木ノ原句望