サッカー日本代表 収穫の多かった韓国戦からモンゴル戦へ
2021.3.30
サッカー日本代表 写真:JFA/アフロ
25日の韓国戦では、日本はチーム全体で試合開始から最後まで気合の入ったプレーを披露。FW大迫勇也選手(ブレーメン)の1トップに、MF鎌田大地選手(フランクフルト)がトップ下、その左にMF南野拓実選手(サウサンプトン)、右にMF伊東純也選手(ヘンク)が入る布陣で臨み、この4人が前線で自在にポジションを入れ替えながら動いて、相手を圧倒した。
特に大迫選手は相手をかわす動きやボールキープなどで圧巻の存在感を示し、前半17分のDF山根視来選手(川崎フロンターレ)の先制点とチーム2点目となった27分のMF鎌田大地選手(フランクフルト)の得点をお膳立てし、その後のチャンスメークにも絡んだ。鎌田選手も、昨年11月の欧州遠征からさらに周囲との連携もスムースに、より積極的なパフォーマンスを見せた。
韓国は攻撃の要のソン・フンミン(トットナム)選手を怪我で欠いていた影響も大きかったようだが、DF吉田麻也選手(サンプドリア)とDF冨安健洋選手(ボローニャ)を中央に、右が山根選手、左がDF佐々木翔選手(サンフレッチェ広島)という日本の最終ラインを前に、効果的な攻め手は見られなかった。
日本は10年ぶりの親善試合での対戦を3-0の勝利で収めて、国内組中心で臨んでいた東アジア4か国でのE-1選手権で続いていた連敗も2で止めた。
森保監督は内容でも海外組だけで臨んだ昨年の欧州遠征よりも「チーム全体の戦い方の共有が上がっている。攻守で自分の役割を全うして、互いに表現してカバーしあうプレーをしてくれた。個で勝つ強さも技術とメンタル両面で見せてくれた」と評価した。
また、山根選手をはじめ、後半途中出場したMF江坂任選手(柏レイソル)ら初招集8人のうち出場機会を得た5人の選手についても、「プレッシャーのかかる特別な試合で使っても大丈夫と思わせてくれた」と合格点を与えた。
その韓国戦から中4日でアジア2次予選で対戦するモンゴルとは、日本は2019年10月に埼玉で対戦した前回の顔合わせでは、南野選手や吉田選手、鎌田選手らの得点で6-0と大勝した。
今回、本来であればモンゴルで対戦する試合だが、コロナ禍によるモンゴル政府の入国制限などがあり、日本でアウェイとして無観客で開催される。
現在、日本は4戦全勝でF組の首位に立ち、モンゴルは25日のアウェイでのタジキスタン戦を0-3で落として5チーム中最下位に沈み、そのタジキスタンが6試合を消化して勝点を10と伸ばし、日本に2差で2位に浮上した。ちなみに、3位は5試合で勝点7のキルギス、4位は5試合で勝点6のミャンマーだ。
森保監督は、「韓国戦は特別なモチベーションとなる試合。その後の試合は難しい」として次のモンゴル戦へ、「自分たちは何に向かって戦いを続けているか、もう一度確認したい」と話し、勝利を積み上げて最終予選進出へ近づくために、選手たちに気持ちを引き締めるように注意を促している。
今回、厳重なコロナ感染対策の下の開催で、ホテルで国内組と海外組の滞在フロアや食事会場、移動や練習場のロッカーなどが分けられ、選手間のコミュニケーション機会が少ないなどの制約や不自由さもある。
だが、強いチームというのは好不調の波が小さく、対戦相手や環境に左右されることなく、自らのスタンダードを落とすことなく力量を発揮する。そこにはブレない共通理解がある。日本代表はどんな質の試合を見せるのだろうか。
取材・文:木ノ原句望