柔道 金メダリスト・新井千鶴 27歳で引退「第二の人生に向けてしっかりと歩んでいきたい」

柔道

2021.9.10

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    新井千鶴 Photo by Harry How/Getty Images

    10日、東京五輪柔道女子70キロ級で金メダルを獲得した新井千鶴(27・三井住友海上)が会見を行い、現役を引退することを発表した。

    「私新井千鶴は9月10日をもちまして現役を引退することをご報告します。

    競技人生では多くのサポートのおかげで現役を続けることができました。振り返ると苦しいこともありましたが、達成感を味わうことができました。柔道を通して競技力だけでなく人間力も養うことができました。今後も当社で貴重な経験を生かし新しいことにも挑戦していきたいですし、さらに成長していけるように精進していきます。

    支えてくださった方々のおかげで現役生活を歩むことができました。関わってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです」

    と、すがすがしい表情で語った。


    新井千鶴 引退会見

    Q.競技人生を振り返ると

    苦しいこともあったのですが、多くの方々に応援していただいた思いを感じています。

    引退を決意したきっかけとして、ずっと現役生活を送りながらも今後の自分の姿はどうなっていくのかなという考えも持つことがあって、東京五輪が終わった後に第二の人生を考え、歩んでいきたい思いが強くなったので、決断いたしました。

    Q.まだまだ選手として第一線でやっていける年齢(現在27歳)

    まだまだやれると言っていただけることに嬉しく思いますし、感謝の気持ちもあるのですが、私の中で本当に経験も含めて簡単なものではないと思っていて、覚悟を持って目標達成に向けて歩むからこそ兼ねられるものだと思っています。

    自分自身が今後に向けて考えたときに、第二の人生に向けてしっかりと歩んでいきたいという思いと、そこに時間をかけていきたいという思いが強かったので決断をしました。

    Q.現役生活の中で思い出に残っている大会

    世界選手権2連覇という経験も自分にとっては思い出ですし、何よりも東京五輪という大会、舞台が私にとってはすごく印象深く思い出に残っております。

    Q.両親の反応は

    家族には話をして、私の意思を尊重してくれていますし、私の気持ちが一番決まったのなら信じた道を突き進んで欲しいと言ってくれたし、これからもどんな人生を歩むことになっても一番に応援していくということを言ってもらえたので、これからも家族にはサポートいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。

    柔道に関しては世界選手権、オリンピックのメダル、競技生活では恩返しできたと思うのですが、これからは柔道以外の面でも親孝行していけたらと思っています。

    Q.柔道を通して得たもの、どんな柔道人生だったか

    柔道人生本当に何一つ楽なものはなかったのですが、本当に険しい道のりも多かったのですが、何よりも多くの方に出会えたこと、そこで競技力だけに重点を置くのではなくたくさんの方の出会いによって人間としても成長させていただいたと思っています。

    自分を成長させてくれたのが柔道であってこれからも柔道を通して何か恩返しができるような形で歩んでいければと思っています。

    Q.オリンピックまでの道のりを振り返って

    この大会だからという風に決めていうのではなく、どんなことにも挑戦し、自分の立てた目標に対して諦めずに自分の信念をぶらさずに歩んでいく大切さというものを大会を通して学びました。

    何よりも無駄な経験というものは何一つないんだということを東京五輪を終えて実感できたので、誰もができる経験ではない競技生活の中で得たものを今後の人生においても生かしていきたいと思っています。

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    晴れ晴れした顔で引退会見に出席した新井

    Q.世界を目指す後輩にメッセージ

    70kg級においては実力のある選手が多いので、私自身も必死に代表権をつかむために戦ってきましたし、世界に対して70kg級の日本人は強いんだというところを証明して欲しいと思っています。

    Q.今考えている新しい挑戦

    現段階でははっきり言えるほどの決まっていませんが、考えて進んでいきたいと思っています。

    Q.今後どういった指導者になりたいか

    まだまだ私自身人間的にも人の上に立ち、何かを言える立場にはないと思っていて、これからじっくりそういった時間を使いながら自分自身も人に刺激だったり影響力ある導いていける指導者になれるように進んでいきたい。

    何よりも指導者として人の人生を左右できる立場にあると思うので、選手の立場に立って共に考えて問題を共有して一緒に乗り越えていけるそんな指導者を目指して、成長していきたい。

    Q.(同席した上野監督)どんなタイミングで引退を告げられたのか

    五輪が終わった時点でゆっくり休んで欲しいという思いはあって、しばらく休んでもらっていたのですが、休み明けに今後どうしていきたいのか聞いたときに「ここを区切りとして指導者として勉強していきたい」と聞きました。

    新井選手のことを入社以来ずっと見てきたので、いろんな苦労を乗り越えて東京五輪でメダルを取ってくれて十分やってくれたという思いなので、「ご苦労様」という気持ちでいっぱいです。

    Q.自分の柔道人生で誇りに思う部分

    誇れるというか、なかなか信念を持ち続けてぶれずにやり続けるということは難しい部分も多くあるのですが、そこをぶれてしまうと達成できるものもできなかったり、生きる上でそれは大事なことだと思っているので、私はそういう考え、気持ちを大事にして進んでいきたいと思っています。

    Q.金メダリストとして柔道界にどう貢献していきたいか

    こういったコロナの中で子供達、中高生の大会が中止されたり延期されている中でいろんな感情を持って柔道をやっている子が多いと思います。

    柔道の魅力であったり柔道だからこそ学んでいける知ることのできる部分を柔道教室だったりいろんな形で伝えていける活動をしていきたいと思います。

    そういった活動から少しずつ興味を持って「こんな選手になりたい」という選手が増えてより日本の競技力というものも向上しながら人を思いやることのできるそういった柔道家が増えていって欲しい。

    そういった選手を増やすために私自身も学びながら指導の道に進んでいきたいと思っています。

    Q.金メダルを取った後で言われて嬉しかった言葉

    会場でもそうですしサポートしていただいた方々たくさんいたので、そういった方々が喜んで「おめでとう」「ご苦労様」といってくれたことが嬉しかったです。

    Q.第二の人生のなかで柔道以外にやってみたいこと

    今はじっくり考えていきたいと思っています。

    Q.上野順恵コーチとはどんな会話をしたか

    私が決めた道なので、応援するよという言葉をかけてくださいましたし、先輩にはたくさん支えられて10個上の先輩なのですが、私の生意気な一面も全部受け止めてくれて、共に目標を達成するために歩んでくれたので、感謝の気持ちでいっぱいです。

    Q.所属する三井住友海上柔道部の後輩に向けて

    当社柔道部は恵まれた環境で柔道をさせていただき、自身が達成したいと思う目標に全力で応援サポートしてくださる社員の方がたくさんいるのでそういった方がいるということを認識してそれぞれが高みを目指して世界を目指して強くなっていってほしいなと思います。

    (最後に)たくさんの応援をしていただきありがとうございました。これからは第二の人生をしっかり歩んでいきたいと思っております。ご声援をいただき、サポートいただいたからこそ頑張ってこれました。

    ありがとうございました。