大学生が営業活動?五輪金メダリストがアポ取り?強豪・早稲田大レスリング部が育む「人間力」

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2021.10.21



人間力を鍛える。早稲田大学レスリング部。

東京オリンピックで日本代表の旗手という大役を務め、競技では全試合無失点の圧勝で金メダルを獲得した女子大学生がいる。

レスリング界のニュークイーン、須﨑優衣(大学4年)。

彼女が所属するのが早稲田大学レスリング部。普段、なかなか目にすることのないレスリングの練習を見てみると練習の強度に圧倒される。屈強な肉体が出来上がるのもうなずける。 一日の練習が終わるだけで体重が3,4キロ減ってしまうんだとか。

早稲田大学レスリング部の特徴として男子選手と女子選手が一緒にトレーニングをしている。実はこのスタイル、他の大学ではあまり見られないらしい。

須﨑「大学までは感覚的にやっていたが、大学に入ってからは男子に勝つために考えるようになった。それからもっとレスリングがおもしろくなってきました。」

レベルの高い相手と日常的に練習すれば、強くなる。女子にとってのメリットは想像できるが、男子にはどんな意味があるのだろうか。

安楽龍馬主将「現在のレスリング部は早稲田=須﨑。嫉妬というか、僕たちも頑張らないとって気持ちになります。モチベーションになるので」



ところで、部員たちに話を聞くとこんな言葉が多く聞かれた。

「アスリートにとって競技力と同時に人間力って大切」「やっぱり人間力を上げるのは競技力より大事」

人間力って、練習でどうやって鍛えればいい?監督に聞いてみた。

佐藤吏監督「ここに入ったからには恥ずかしくない人間になってほしいと言ってます。チームスローガンの一つに"原点であり最先端と"いうものを掲げている。基本はしっかりやりつつ、新しいことをどんどん取り組んでいこうと」



原点であり、最先端。これが二つ目のキーワード。しかも、人間力アップにつながるんだとか。

そのヒントが道場に掲げられている旗。様々な企業のロゴがプリントされている。



佐藤吏監督「業界に偏ってない。水、食品もありますし。今、32,3社とやりとりしています」

実はこれ、学生たちが捕まえてきたスポンサー。モノやサービスを提供してもらうことで、練習環境の改善につなげているのだそう。

だから練習の合間の休憩時間も栄養ドリンク、プロテインなど、さまざまなカタチで補給が出来るようになっている。 さらに珍しい取り組みがある。週に一度開かれる営業会議。練習終わりの疲労困憊の中、マットの上で行われるのは、会社員さながらの報告や相談が行われている。

「最終打合せをしていて・・」「274社にリクルート系のメール出しました」

東京五輪金メダルの須﨑も参加する。

「東京オリンピックがおわったらミーティングしましょうと言われています。」

学生としては珍しい取り組み。ついこの前まで高校生だった学生にとってはこんなことも。

「bccとかccとかぜんぜん理解してなくてそこから学んでできるようになってきた」

一般的な競技者としてのピークは大学生まで。長くても30歳ぐらいまでかもしれない。その先にも人生はある。

「レスリングだけやってればいいわけじゃない。長い人生考えるとレスリングも長くやるわけじゃない。人間力が大事」

須﨑「個人スポーツだけど周りに支えられてレスリングが成り立つ。レスリングだけじゃなく、人間力があるからこそ、それがプラスに働く」

「人間力」

それを早稲田大学のレスリング部は教え、鍛え上げてくれる。

(10月9日テレビ東京系 カレッジスポーツより)