【ACL】ジョホールに快勝の浦和、4強入りかけ手倉森監督のBGパトゥムと対戦へ

サッカー

2022.8.22


浦和レッズ・モーベルグ Photo by Etsuo Hara_Getty Images

アジアクラブのトップを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦が8月18日と19日に埼玉で行われ、ヴィッセル神戸と浦和レッズがそれぞれインパクトのある好パフォーマンスでベスト8に進出。

22日の準々決勝では、浦和は手倉森誠監督が率いるタイのBGパトゥム・ユナイテッドと埼玉スタジアムで、4強入りをかけて対戦する。

22日に手倉森監督のBGパトゥムと対戦へ

浦和レッズは8月19日のACL決勝トーナメント1回戦でマレーシア王者のジョホール・ダルル・タクジムに5-0と快勝。ACL前のルヴァンカップ準々決勝第2戦の名古屋戦での3-0勝利、Jリーグ磐田戦での6-0勝利に続いて得点力を発揮しての勝利で、チームは戦い方に自信を深めている。

声出し応援解禁のACLでホームの埼玉スタジアムに駆け付けたファンの大声援をバックに、FW松尾佑介選手とMF小泉佳穂選手、MF大久保智明選手、MFダビィド・モーベルグ選手らが前線で動き回って相手守備陣を翻弄し、中盤からのボールをうまく引き出した。中盤ではMF伊藤敦樹選手とMF岩尾憲選手ら相手に自由を与えず、右サイドバックのDF酒井宏樹選手らが絡んで攻撃を押し上げた。

得点は前半8分にショルツ選手のPKで先制すると、19分にモーベルグ選手がFKを直接決め、39分には小泉選手が右クロスをゴール前に落とし、モーベルグ選手が右足のタップインで3-0。後半には途中出場のFWキャスパー・ユンカー選手が終盤に2得点をマークした。モーベルグ選手がプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた。

16強初進出のジョホールは試合序盤と後半半ばに相手攻撃陣が浦和ゴールに迫る場面も作ったが、DFアレクサンダー・ショルツ選手やDF岩波拓也選手の冷静なカバーリングとGK西川周作選手のセーブでゴールを割らせず、チームの質の違いを示して、準優勝した2019年大会以来となる3年ぶりの8強入りを決めた。

浦和のリカルド・ロドリゲス監督は「チームは非常に良い時期を迎えているが、まだ何も手にしていない」と話し、「過信は禁物で、いい時こそ引き締めなければならない」と話した。

22日の埼玉スタジアムでの準々決勝第2試合では、ロドリゲス監督もかつて率いたことがあるBGパトゥム・ユナイテッドと対戦する。

現在のパトゥムは仙台や長崎、U-23日本代表監督を務めた手倉森誠監督が率いている。2年連続での16強入りで19日の決勝トーナメント1回戦では、香港の傑志を4-0で下して初の8強進出を決めた。

前半34分に先制すると、4分後には23歳のイフサン・ファンディ・アハマド選手が中盤を持ち上がってミドルレンジか豪快なシュートを決め、後半にはブラジル出身ジオゴ選手のクロスをタイ代表のティーラシン・デーンダー選手がタップで合わせ、試合終盤にも1点加える圧勝だった。

手倉森監督は、「ACL16強の壁を破って、どうしても埼玉スタジアムで試合をしたいという選手の思いが実った。あとは思う存分、暴れるだけ。日本の人々にタイサッカーの可能性を示したい」と語った。

日本代表コーチも務めたパトゥム指揮官は、ベスト8入りという今大会での目標をクリアして、選手のメンタルコントロールが重要になると指摘。「4強入りという滅多にないチャンスが目の前にある。それを果たせたときのタイ国民の反響を思い描いて戦わせたい」と話した。

浦和のロドリゲス監督は、自身が2015年に率いた頃とはパトゥムはほとんどの選手が入れ替わった新しいチームという認識を示したが、「相手の監督とは日本でも対戦経験もあるし、サッカーの考え方は分かっているつもり。全力を出し切って彼らに仕事をさせないように、最後まで集中して気を抜くことなく戦わなければならない」と話している。

中盤で攻守にチームをけん引している伊藤選手は、「自分たちがやりたいプレーができている。前の試合でいい内容と結果を伴う試合ができた。積み上げてきたものをしっかり出して、勝って次のステージへ進みたい」と話している。

勝者は8月25日の東地区準決勝へ進出する。


取材・文:木ノ原 句望