【香港カップ みどころ】1着賞金3億4000万超!香港最高額のレースにパンサラッサ、ジャックドールらが参戦
2022.12.11
パンサラッサ Photo by Lo Chun Kit /Getty Images
今年もまた、冬のシャティンが盛り上がる季節がやってきた。香港競馬の最高峰とも言える香港国際競走の開催。
1995年にフジヤマケンザンが勝利して以来、毎年のように参戦しては好走を続けてきた日本馬たちは昨年までにこの競走で19勝をマークするなど得意としている。今年も13頭がエントリー。しかも9頭がGⅠホースという近年でも稀に見るほどの超豪華メンバーで臨むことになった。
日本時間11日の17時50分に行われるのが、香港国際競走のメインである香港カップ。今年から1着賞金が増額されて日本円にして約3億3400万円。香港で行われる最高額のレースとなった。
それだけに世界各国から強豪馬が集まってきそうなものだが、2011年以降は地元香港勢と日本馬の一騎打ちという状況が続いている。中でも日本馬の台頭は目覚ましく、2019年からは破竹の3連勝中で、しかもここ2年はワンツーフィニッシュを決めるほど。そんな記録を伸ばすべく、今年もGⅠ馬4頭を含む5頭がエントリーしている。
注目したいのはやはり、パンサラッサだろう。圧倒的なスピードを武器にした逃げが最大の魅力で、今年は中山記念をステップに挑んだドバイターフでロードノースと同着ながらGⅠ初制覇を達成。秋になってもその勢いは衰えず、天皇賞(秋)では大逃げを打ち、1000m通過タイムが57秒4という驚異的なペースを作ると、最後まで粘ってイクイノックスの2着に踏ん張ってみせた。
福島記念以降、2000m以上の距離で勝ち切っていないだけに心配な面はあるにはあるが、このスピードを見るとどうしても期待したくなる。サイレンススズカを彷彿とさせる逃げで再び世界をアッと言わせたい。
「サイレンススズカの再来」というならば、ジャックドールにも当然、その資格はある。
父モーリス譲りの軽快なスピードを背景に昨秋に本格化。今年に入ってからもその勢いは続いて5連勝で金鯱賞を制して重賞初制覇。その後大阪杯5着で連勝が止まると、夏の札幌記念では逃げるパンサラッサにハナを譲り、自身は番手からレースをすると、直線でパンサラッサを捕まえて勝利を挙げた。逃げ一辺倒ではなくとも勝てるという新たな一面を引き出してみせた。
そして今回、ジャックドールが鞍上に迎えたのは武豊。
サイレンススズカの背中を知る男とのタッグはこの馬にどんな影響を与えるだろうか。他にも爆発力ならメンバー随一と言える皐月賞馬のジオグリフ、昨年に引き続き参戦するレイパパレ、さらに力の要る香港の馬場は合いそうなダノンザキッドと個性あふれる面々が揃った。
ライバルとなりうるのは地元香港勢の新星、ロマンチックウォリアーか。
香港ダービーを制した後に挑んだクイーンエリザベス2世Cを勝利して国際GⅠ初制覇を達成。復帰戦が遅れたとはいえ、前哨戦となった香港ジョッキーCでも中団から差し切って勝利するなど大一番に向けて、仕上がりも順調そのもの。先行したいタイプが多い日本馬にとってその末脚は脅威となりそうだ。
各レースとも、強豪馬をこぞって出走させる今年のチームジャパン。冬のシャティンを舞台にどんな熱い戦いを見せるか楽しみでならない。
■文/福嶌弘
香港カップ(G1)枠順
第8レース 日本時間 12月11日(日)17時40分(現地時間 16時40分)発走予定
ゲート番(馬番)馬名(性齢)調教師 騎手
1(12)レイパパレ(牝5)高野友和(日)J.モレイラ
2(3)ジャックドール(牡4)藤岡健一(日)武豊
3(11)ジオグリフ(牡3)木村哲也(日)W.ビュイック
4(9)マネーキャッチャー(せん5)F.ロー(香)S.デソウサ
5(5)ロシアンエンペラー(せ5)D.ホワイト(香)B.シン
6(6)ダノンザキッド(牡4)安田隆行(日)北村友一
7(2)ロマンチックウォリアー(せん4)C.シャム(香)J.マクドナルド
8(1)パンサラッサ(牡5)矢作芳人(日)吉田豊
9(8)カーインスター(せん7)A.クルーズ(香)F.フェラリス
10(10)サヴィーナイン(せん6)D.ホワイト(香)K.ティータン
11(4)オーダーオブオーストラリア(牡5)A.オブライエン(愛)R.ムーア
12(7)トゥールビヨンダイヤモンド(せん6)C.シャム(香)H.ボウマン