【思い出に残るジャパンC】ジェンティルドンナvsオルフェーヴル 三冠馬の直接対決 意地と意地のぶつかり合いにファン大熱狂

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2025.11.27


    【動画】 ホースマンたちの思い出に残るJCは?|https://youtu.be/98UfZdiwcRE

    今年で45回目を迎えるジャパンCが11月30日(日)に開催。それに先駆けてYoutubeチャンネル「テレ東競馬チャンネル」では総勢20名のホースマンに「思い出のジャパンC」について深堀り。

    その中でも注目すべき名レースをピックアップ。今回は史上初となる牡馬と牝馬の三冠馬が激突した2012年のジャパンC。

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    第32回ジャパンカップ ジェンティルドンナがオルフェーブルとの叩き合いを制して優勝(c)SANKEI

    史上初の親子三冠達成。力強い末脚を誇った"貴婦人"

    父に岩田康誠騎手(51)を持つ、若手騎手界のホープ・岩田望来騎手(25)は「当時は『(父の騎乗馬が)勝った』くらいにしか思っていなかったのですが、振り返るとすごいレースだと感じた」と語ったのが2012年、ジェンティルドンナが制したジャパンCだった。

    "貴婦人"と名付けられたジェンティルドンナは、この年3歳になったばかり。年明け早々に牡馬混合の重賞シンザン記念を制して一躍クラシック候補として名乗りを上げると、チューリップ賞4着をステップに桜花賞へ出走。2番人気で迎えたこの一戦は最後の直線で真ん中から抜け出して堂々と勝利。

    続くオークスは川田将雅騎手️(40)へ乗り替わりとなったが、後方4番手から一気に伸びて2着馬に5馬身差を付ける圧勝。危なげない走りで牝馬クラシック二冠制覇を達成した。

    ひと夏を越えたジェンティルドンナは本来の主戦騎手である岩田康誠とともにローズSを完勝。

    秋華賞では単勝オッズ1.3倍という断トツの支持を得ると、直線ではライバル・ヴィルシーナとの叩き合いをハナ差制して史上4頭目となる牝馬クラシック三冠制覇を達成。父ディープインパクトとの親仔三冠を果たしてみせた。

    三冠牝馬となったジェンティルドンナが次なる目標にと選んだのがジャパンC。

    このレースには1つ上の牡馬三冠を達成したオルフェーヴルが出走を表明していたため、史上初となる牡馬と牝馬のクラシック三冠馬の直接対決が実現することになり、ファンは大いに盛り上がることとなった。

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    牝馬三冠馬と牡馬三冠馬の意地と意地がぶつかり合い(c)SANKEI

    意地と意地のぶつかり合いにファンが大熱狂!

    この年のジャパンCはオルフェーヴルとジェンティルドンナによる三冠馬同士の激突が最大の注目を集めたが、出走全17頭が重賞勝ち馬で、GⅠ馬は半数以上の9頭がエントリーするなど、他のメンバーも強力。

    オルフェーヴルを負かして凱旋門賞馬となったソレミアをはじめ外国馬も4頭が名を連ねていた。

    迎えたレースはルーラーシップが出遅れる中、最内枠を引いた天皇賞(春)の勝ち馬ビートブラックが逃げの手を打ち、その後をトーセンジョーダンが付けていったが......これらを見るように3番手に付けたのがジェンティルドンナ。

    オルフェーヴルが普段通りに中団よりやや後ろの定位置で脚を溜めているのとは対照的な積極策を取ったことで観客は大きくどよめいた。

    1000mの通過タイムは1分0秒2という平均的な流れになり、逃げるビートブラックが後続との差を開いて第3コーナーでは2番手に5馬身以上の差を付けていたが、ここで中団にいたオルフェーヴルが動いて、一気に3番手まで押し上げていった。

    そして迎えた最後の直線。先頭に立っていたビートブラックを捕まえに行ったのは、オルフェーヴルとジェンティルドンナだった。

    馬群の外から進出して、導火線に火をつけるかのように勢いを増していくオルフェーヴルと馬場の内を突いて、エンジンをフルスロットルにしていくジェンティルドンナ。

    この2頭が勢いよく上がっていくと、ビートブラックが保っていたリードはみるみるなくなり、残り200mを過ぎるころは2頭が先頭に立っていた。

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    第32回ジャパンC ジェンティルドンナで優勝の岩田康誠騎手(c)SANKEI

    ちなみに当時は学生だった坂井瑠星騎手(28)もこのレースを現地で観戦していたというが、「(ジェンティルドンナに騎乗していた)岩田康誠騎手のイン突きが印象的だった」と振り返ってくれた。

    ゴールまで残り100mほどになったが、直線はジェンティルドンナとオルフェーヴルだけの光景になったといっても過言ではない。

    牝馬三冠馬と牡馬三冠馬、意地と意地がぶつかり合った叩き合いはわずかハナ差だけ、ジェンティルドンナが前に出たところでゴールを迎えた。

    叩き合いの際、お互いの馬体がぶつかり合うなど、見た目以上に激しい叩き合いとなったまさに死闘となった一戦。

    そんな死闘を演じた2頭はその後もGⅠタイトルを積み重ねるなど、記憶にも記録にも残る名馬となった。


    ■文/福嶌 弘

    ※Youtubeチャンネル「テレビ東京競馬チャンネル」では配信限定コンテンツ「ホースマンたちの思い出に残るジャパンカップは?」を配信中!

    競馬界のレジェンド・武豊や若きスタージョッキーの坂井瑠星、そして木村哲也調教師や友道康夫調教師など総勢20名のホースマンが思い出のジャパンCについて語ってくれました。

    URL:https://youtu.be/98UfZdiwcRE

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