2017.07.31
張本智和の妹 美和、タイトル逃すも素質は兄以上!?【卓球・全農杯】
技術力が上がっても勝てない卓球の難しさ
技術面だけでなく戦術面でも着実に成長している張本美和。同世代の子どもたちよりも早熟な彼女の良さが出た準決勝に対し、それゆえに負けたとも言えるのが決勝だった。対戦相手は面手凛(TCマルカワ)。張本の両ハンドドライブを台に張り付くようにして前で打ち返す面手は、リスクを恐れない子どもらしい思い切ったプレーも手伝って、準決勝の小塩戦で生きた張本の大人のプレーを封じ優勝した。前出の宮﨑強化本部長は決勝での張本についてこう語る。
「ボールに回転をかける張本の卓球は少し台から下がってしまうので、上からどんどん打ち返してくる子どもならではの卓球に弱い。また、ボールに回転をかけるということは球速が落ちるということでもあるから、早い打点で打ってくる女子の卓球に今後どう対策していくかが課題。今回は張本にとって良い勉強になったと思う」
毎年、全国から若い才能が集まる全農杯全日本卓球選手権大会(ホープス・カブ・バンビの部)は7連勝の大記録を持つ福原愛(ANA)や3勝を挙げた水谷隼(木下グループ)を筆頭に、石川佳純(全農)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、伊藤美誠(スターツSC)、張本智和ら、五輪や世界卓球のメダリストが歴代優勝者に名を連ねることから「世界の舞台への登竜門」ともいわれる。
しかし、中には石川のように小学2年生の初出場から小学6年生でようやく優勝したケースもあり、そこから伸びていく選手もいるため、まだ3年生の張本美和への期待は依然として大きい。もちそん、他の子どもたちの成長からも目が離せない。今年の全日本選手権を終えて言えるのは、次々世代を担う金の卵たちは確実に育っているということに尽きるだろう。
(文=高樹ミナ)