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2017.10.01

卓球・日本「立ちはだかるデュースの壁」

早田ひな/Hina Hayata (JPN) 提供:ITTF/アフロ

 世界の頂点を目指す日本の卓球界は未だ中国のぶ厚い壁に阻まれている。それでもだいぶ背中は見えつつあるが、手が届きそうでなかなか届かない。日本の選手たちからも「追いついたと思ったら離れていく」という話をよく耳にする。日本人選手はタレントぞろいで、特に女子は国内の競争が注目されがちだが、日本と中国の間の力差はどこなのかに目を向ける必要があるだろう。


立ちはだかるデュースの壁

 先のワールドツアー・オーストリアオープン(リンツ/9月19〜24日)にしても、その前週にインドで開かれたアジアカップ(アーメダバード/9月15〜17日)にしても、日本の選手は試合の中でせっかく作ったチャンスでポイントできず、大事なゲームを取りこぼすことが少なくないと感じる。

 例えばそれはデュースからの展開に顕著だ。アジアカップ準決勝で中国4番手の劉詩ブン(世界ランク4位)と対戦した日本のエース・石川佳純(全農/世界ランク5位)がゲームカウント1-2で迎えた第4ゲーム、ゲームポイントを握られてからデュースに並ぶも、そこからの競り合いで巡ってきたチャンスボールを痛恨のミス。流れを引き寄せられたかもしれない大事なゲームを落とし、ゲームカウント2-4で敗れた。

 石川はこの時、「(中国人選手に対し)いいところまでは行くが、最後が取り切れない。そこを取り切るために、まだまだ課題はある」と話していたが、翌週のオーストリアオープンでも、20歳の新鋭・中国の王芸迪(ワン・イーディ)に対し、第2、4ゲームでデュースを迎え、いずれも自らのミスが響いてゲームを落とした。

 結局この試合、ゲームカウント1-4で敗れ初戦敗退となったが、こうした例は石川に限らず日本の選手に共通して見られる。デュースからのあと1ポイント、2ポイントが取り切れない「デュースの壁」がそこにあることを痛感する瞬間だ。

(文=高樹ミナ)

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